患者様の情報
80代 男性
疾患・症状
患者様の状態
10年以上前から腰痛を自覚されておられましたが、3月頃から坐骨神経痛が出現するようになり、スーパーへの買い物も一苦労される状態となられています。近所の整形外科で、内服薬を処方されるも改善がない状態です。8月には家族旅行があり、それまでに坐骨神経痛を改善したいと希望され、当院を受診されています。
検査
腰のMRI検査ですが、腰のクッションである椎間板は複数か所で潰れており、椎間板ヘルニアと診断致します。また足の神経の通り道である脊柱管も狭くなっており、脊柱管狭窄症を合併しています。
治療
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
3年ほど前にご友人がディスクシール治療を受けられ、改善されている事から同じ治療を希望されました。
治療はすべてお任せと言う事でしたので、鎮静剤を使用し寝ていただいた後に治療を開始しております。鎮静剤の作用時間は15分程度で、良い夢を見られることが多いです。
骨の変形が強い為にNST針(椎間板治療のための特注品)でも難渋し、少し汗をかきました。
背中から見た写真です。NST針がしっかり椎間板内に挿入されています。治療時間は19分でした。少し鎮静剤を追加することになりました。
院長の一言
昨日は、中庭に農薬(スミソン乳剤)を散布いたしました。業者に依頼すると何万円もかかるので、毎年自力で行っています。午前中に散布しようと思っていたのですが、雑草が気になり雑草抜きから始まり、結局剪定も行い、午後から農薬散布となりました。都合4時間の野良仕事をしましたが、腰は無事でした。笑
来週にはゴルフを予定しておりますが、本当に楽しみです。
さて、昨日の阪神タイガースは、広島カープに勝利してくれました。近所の「雪風」という広島焼専門店で、広島焼(豚モダン+イカ天入り)を2枚も食べたおかげでしょう。おいしかったです!
治療法
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
治療期間
日帰り
治療費用
1,320,000円~1,650,000円(税込)
リスク・副作用
治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
この記事の著者
医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任
腰椎椎間板ヘルニア
腰椎椎間板ヘルニアとは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛、ぎっくり腰などの症状を引き起こします。
腰部脊柱管狭窄症
腰部脊柱管狭窄症とは背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛、足の神経障害や歩行困難などの症状を引き起こします。
椎間板変性症
椎間板変性症とは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が変形する疾患です。椎間板の変形により、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症やすべり症など様々な病気につながる恐れがあります。
坐骨神経痛
坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚に痛みやしびれを感じる症状です。