患者様の情報

60代 男性

疾患・症状


患者様の状態

元々腰痛は自覚されていましたが、3年ほど前から両足にしびれを自覚する様になられました。特に膝から下の部分の症状が酷く、日常生活にも支障が生じるようになられたため、友人のご紹介で当院を受診されています。


検査

MRI

腰のMRI検査です。神経の通り道である脊柱管では3箇所に狭窄を認め、脊柱管狭窄症と診断されます。また、第5腰椎と第1仙骨ではクッションである椎間板がほとんど潰れてしまっている状態です。


治療

DRT法(椎間板再生治療)

椎間板のリモデリングと椎間板周囲に生じている慢性炎症の鎮静化を図り、2次的に神経症状(しびれ)を改善する目的でDRT(椎間板再生治療)を行いました。

治療風景①

皮膚に局所麻酔を投与しているところです。神経障害の原因箇所が広範囲にわたっているために、4箇所の椎間板に治療を施行しております。

治療風景②

局所麻酔から治療用の管を挿入し終わるまでに5分程度の時間を要しました。

椎間板内の状態を検査しているところです。治療時間は4分程度でした。準備を入れても19分で治療は終了し、1時間後には歩いて帰宅していただきました。


院長の一言

以前より海外患者様からのお問い合わせが増えておりましたが、最近は北米(アメリカ)からの治療依頼が顕著に増えております。北米のSNS内の腰痛コミュニティで、当院の治療件数が年間1,000件以上である事と、円安の影響で治療費用が北米(アメリカ)と比較して半額程度で賄えることが話題に上ったことが原因のようです。SNSの力はすごいです。

さて、私自身も腰痛治療を4月に受ける予定でしたが、全く休みが取れず困っていましたが、5月8日の休診日に治療を受ける事に致しました。治療中の動画撮影も予定しておりますので、皆様にもご報告させて頂きます。本日は仕事が終わり次第、甲子園球場に行く予定です。


治療法

DRT法(経皮的椎間板再生治療)

治療期間

日帰り

治療費用

1,430,000円~1,760,000円(税込)

リスク・副作用

治療後は内出血・腫れ・発赤・疼痛・かゆみ・変色・および圧痛が発生することがあります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。

禁忌事項

血液疾患に罹患中の方(血小板減少症、高度の欠乏性貧血など)、感染に伴う全身症状(発熱など)、癌・悪性腫瘍と診断され術後治療中の方は治療できません。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症とは背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛、足の神経障害や歩行困難などの症状を引き起こします。