治療症例/ 院長ブログ

坐骨神経痛に耐えて3年、自由に歩くために

患者様の情報

80代 男性

疾患・症状


患者様の状態

患者様は80代男性です。2021年7月より右足に坐骨神経痛が自覚するようになられ、前かがみでしか満足に歩けない状態となられていました。近くの整形外科でも内服治療を受けられるも改善も無いことから、当院での治療を希望され受診されています。


検査

MRI

腰のMRI検査です。第2腰椎から第1仙骨までクッションである椎間板の容量が50%以上低下し、変形も伴っています。椎間板変性症椎間板ヘルニアと診断致しました。神経の通り道である脊柱管も狭くなっており、脊柱管狭窄症を合併しております。


治療

ディスクシール治療(Discseel® Procedure)

潰れた椎間板の周囲で炎症が存在していると考えられます。神経痛の原因ともなりますので、Annulogram検査とディスクシール治療(Discseel® Procedure)を行いました。

治療風景①

極力痛みを感じられることが無いように鎮静剤を併用して治療を開始いたしました。鎮静剤投与後は、20秒以内に寝てしまわれます。

治療風景②

治療目的箇所は4箇所です。5分程で治療用の管を挿入し終わりました。

クッションである椎間板にAnnologram検査を行っております。この後、ディスクシール治療(Discseel® Procedure)を行っております。


院長の一言

最近は海外だけでなく、東京を中心とした関東地方からの患者にも治療をさせて頂く機会も増えてまいりました。引き続き多くの患者様にご支持いただけるように、気を引き締めて治療にあたりたいと思います。

甲子園

さて、月曜日は阪神タイガースの試合がありませんでしたが、本日は伝統の一戦(ジャイアンツ戦)が18:00より甲子園で行われます。タイガースの勝利に疑いはありませんが、雨だけが心配です。がんばれ、我らが阪神タイガース。


今回の治療法

ディスクシール治療(Discseel® Procedure)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は、一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって、周りの筋肉や関節、靭帯などの広がりにより、筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


関連するの疾患と症状

腰椎椎間板ヘルニア

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腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニアとは、背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し、神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛やぎっくり腰などの症状を引き起こします。

腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症とは、背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛や足の神経障害、歩行困難などの症状を引き起こします。

変形性腰椎症

椎間板変性症

変形性腰椎症

椎間板変性症とは、背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が変形する疾患です。椎間板の変形により、腰椎椎間板ヘルニア腰部脊柱管狭窄症腰椎すべり症などの様々な病気につながる恐れがあります。

坐骨神経痛

坐骨神経痛

坐骨神経痛

坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニア腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚部に痛みや痺れを感じる症状です。


この記事の著者

医療法人蒼優会 理事長・野中腰痛クリニック 大阪本院 院長:野中康行

大阪本院 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


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