患者様の情報
60代 男性
疾患・症状
患者様の状態
2022年10月に脊柱管狭窄症に対してディスクシール治療(Discseel® Procedure)を行いました。当時は右足の坐骨神経痛と右足裏のしびれが強く、5分間の歩行も出来ない状態でした。
治療記録
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
2022年10月に椎間板に対してディスクシール治療を行っている動画です。
治療経過
治療後は1ヵ月ほどで坐骨神経痛はほとんど消失し、趣味のテニスも再開されていました。しかし右足裏のシビレだけは現在も残っている状態です。この度、春休みに小学生のお孫様をつれてハワイ旅行に行かれるため、急遽当院を受診されました。
治療前
第4腰椎と第5腰椎の椎間板ヘルニアが目立ちます。神経の通り道である脊柱管も狭くなっており脊柱管狭窄症と診断致します。
治療後
椎間板ヘルニアおよび脊柱管狭窄症の改善を認めます。
まとめ
MRI画像では椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症の改善傾向を認めますが、皮下脂肪が増加しており、腰の負担が増加している事が懸念されました。また右足裏のシビレは神経障害の後遺症である可能性が高いと判断いたします。長時間のフライトや長時間の歩行などは可能ではあり、ハワイ旅行にも問題が無い事をご説明申し上げました。また、減量をしていただく様にお願いし、約束していただきました。
院長の一言
本日の外来では、お孫さんと旅行にいけることに満面の笑みの浮かべられた患者様を診察させて頂くことができ、私も大変うれしく思いました。右足裏のシビレが残存している事は残念ではありますが、車の運転にも支障がない程度であり、安心いたしました。
昨日は長女が通う小学校で親子参加型の運動会があり、私も1時間ほど全力疾走致しました。おかげで今日はふくらはぎが悲鳴をあげています。
治療法
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
治療期間
日帰り
治療費用
1,320,000円~1,650,000円(税込)
リスク・副作用
治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
この記事の著者
医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任
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