患者様の情報
50代 女性
疾患・症状
患者様の状態
患者様は、1年前にダンスの練習中に足の違和感を自覚され、その違和感が徐々に神経痛に変わり、今年になってダンスが出来ないほどの痛みとしびれが右足を中心に出現する様になられました。こちらの患者様は石田副院長が担当しています。
診察と検査結果
腰のMRI検査です。第4腰椎と第5腰椎の椎間板が潰れかけています。椎間板容量が50%以上低下している場合には、クッション機能とアンカー機能(すべり止め)が相当に低下しているために腰椎にずれを生じる事があります。そのような状態を腰椎すべり症と言います。また足の神経にも障害が及び脊柱管狭窄症と診断されます。
施術内容
DRT(椎間板再生治療)
椎間板の炎症と機能を改善させることで神経痛の改善が期待されます。今回はDRT(椎間板再生治療)を行いました。石田副院長も自分自身がDRTを受けているので、自信を持って患者様に提供している治療です。
患者様が入室される前にMRI画像とレントゲン写真を確認しながら、検査方法の最終確認を行っています。
患者様にお声がけをしながら、部分麻酔を行っていきます。石田副院長は、患者様にもやさしいので人気があります。
治療中は患者様に余裕がありましたので、患者様にも見えるようにモニター画面を移動させ、検査の様子や治療内容をご説明しているところです。治療時間は21分でした。1時間ほどで歩いて頂き帰宅していただきました。
院長の一言
私の身長は172cmでベスト体重は62kgです。しかし、この冬は食べ過ぎて体重が3kgほど増えてしまい、減量に励んでいる毎日です。減量方法は患者様にもお勧めしているのですが、3ヵ月間を目安に1日300kcalのカロリー制限を行う事です。1ヵ月で9000kcalとなりますが、体脂肪1kgが8000kcalですので、1ヵ月で約1kg、3ヵ月で3kgの減量が出来る計算になります。頑張れば1日500kcal程のカロリー制限はできますが、持続する事は困難です。持続できる方法でないと意味を成しませんので、ゆっくりと3ヵ月かけて減量を行っています。
僕が好きなペコペコうどん(大阪)の卵とじうどん(エビ天付)。3ヵ月後には食べたいと思います。笑
治療法
DRT法(経皮的椎間板再生治療)
治療期間
日帰り
治療費用
1,430,000円~1,760,000円(税込)
リスク・副作用
治療後は内出血・腫れ・発赤・疼痛・かゆみ・変色・および圧痛が発生することがあります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
禁忌事項
血液疾患に罹患中の方(血小板減少症、高度の欠乏性貧血など)、感染に伴う全身症状(発熱など)、癌・悪性腫瘍と診断され術後治療中の方は治療できません。
この記事の著者
医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任
腰部脊柱管狭窄症
腰部脊柱管狭窄症とは背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛、足の神経障害や歩行困難などの症状を引き起こします。
腰椎すべり症
腰椎すべり症とは背骨が前方や後方にずれてしまう疾患です。腰痛・足の神経障害の他に間欠性跛行(かんけつせいはこう)の症状を引き起こします。
坐骨神経痛
坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚に痛みやしびれを感じる症状です。