患者様の情報
80代 男性
疾患・症状
患者様の状態
6年ほど前より両足にしびれを自覚する様になられました。動作の折々でしびれが出現しており、年々歩く事も満足に出来なくなってこられたことから当院を受診されています。
診察と検査結果
腰のMRI検査ですが、腰全体にわたって椎間板が潰れており、変形も伴っています。足の神経の通り道である脊柱管も狭くなっています。
施術内容
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
椎間板周囲の炎症と椎間板機能の改善を図るべく治療を行いました。
患者様のご希望により、鎮静剤は使用せず局所麻酔のみでの治療を行っております。
高度に骨の変形が進行しているため、治療用の管は硬度の高いものを使用しています。モニター画面を注視しながら椎間板まで管を通しております。
治療用の管を挿入後に検査を行っております。椎間板の損傷が黒く映し出されています。治療時間は19分でした。椎間板5箇所(L1/L2、L2/L3、L3/L4、L4/L5、L5/S1)に治療を行っております。
院長の一言
来月には新大阪で開業してからの治療件数が5,100件を超える事が確実になりました。開業してから5年4ヵ月です。非常に忙しく立ち止まる暇もない年月でしたが、今は後身の医師達も育ってきており、少し時間的に余裕ができて阪神タイガースの応援ができる事が幸せです。これからも患者様にご満足いただけるように研鑽に励んでまいりますので、よろしくお願いいたします。
治療法
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
治療期間
日帰り
治療費用
1,320,000円~1,650,000円(税込)
リスク・副作用
治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
この記事の著者
医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任
腰椎椎間板ヘルニア
腰椎椎間板ヘルニアとは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛、ぎっくり腰などの症状を引き起こします。
腰部脊柱管狭窄症
腰部脊柱管狭窄症とは背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛、足の神経障害や歩行困難などの症状を引き起こします。