患者様の情報

70代 男性

疾患・症状


患者様の状態

10年以上前より腰痛を自覚されておられました。当初は腰に負担がかかると腰痛が出現している状態であられましたが、数年前より歩くだけで腰痛が出現し、日常生活の質が低下している状態になられていました。今回は、2年程前に当院で治療を受けられた患者様からの紹介で受診されています。


診察と検査結果

MRI

腰のMRI検査ですが、第3腰椎から第1仙骨に至る椎間板が明らかに潰れてしまっています。椎間板変性症椎間板ヘルニアと診断致しました。


施術内容

ディスクシール治療(Discseel® Procedure)

椎間板周囲の慢性炎症と椎間板機能を改善させる目的で、椎間板損傷4箇所(L2/L3、L3/L4、L4/L5、L5/S1)に対して治療を行いました。

治療風景①

本日は4件の治療を行いましたが、患者様のご希望から、いずれも鎮静剤は使用せずに局所麻酔のみで治療を行っております。

治療風景②

治療用の管は変形が容易なタイプのNST針を使用しております。椎間板の隙間が狭く骨の変形も強い為です。

椎間板を検査しているところですが、損傷部分を映し出してディスクシール治療(Discseel® Procedure)を行いました。治療時間は16分でした。治療中も痛みはさほど感じられず、問題ありませんでした。


院長の一言

長島スパーランド

7月31日と8月1日に夏季休暇を頂き、家族で三重県にある長島スパーランドに行ってまいりました。気温35度(晴天)の中、子供と共に超激流プールという大人でも楽しめるアトラクションが印象的でした。子供達も大きくなるにつれて親と遊ぶことも少なくなりますから、触れ合えるうちに触れ合いたいと思っています。さて夏季休暇も終了しましたので、本日より全力で診療に取り組んでまいりますので、よろしくお願い致します。


治療法

ディスクシール治療(Discseel® Procedure)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


腰椎椎間板ヘルニア

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腰椎椎間板ヘルニアとは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛、ぎっくり腰などの症状を引き起こします。


椎間板変性症

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椎間板変性症とは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が変形する疾患です。椎間板の変形により、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症やすべり症など様々な病気につながる恐れがあります。