患者様の情報
40代 男性
疾患・症状
患者様の状態
今年2月頃に腰に負担のかかる動作などをされ、左足に神経痛としびれが出現するようになられました。近くの整形外科で椎間板ヘルニアと診断され、保存的治療(リハビリや投薬)を開始されるも改善が乏しい事から当院を受診されています。
診察と検査結果
腰のMRI検査ですが、第3腰椎から第1仙骨部まで3箇所の椎間板に損傷が疑われます。また変形も伴っており椎間板ヘルニアと診断致します。
施術内容
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
椎間板に対して検査をおこなったところ損傷が認められたことから、椎間板3箇所(L3/L4、L4/L5、L5/S1)に対してディスクシール治療(Discseel® Procedure)を行いました。
石田副院長と山﨑医師の2名で治療を行っております。私もバックアップしておりますので、医師3名体制での治療となりました。この写真ではちょうど局所麻酔を背中に投与しているところです。
治療用の管は問題なく椎間板まで到達しましたが、第5腰椎と第1仙骨の部分では骨盤の骨があるので管の形状を大きく変形させる必要がありました。
椎間板を検査しているところですが、黒く映し出されている部分が損傷部分になりディスクシール治療(Discseel® Procedure)を行っております。
治療時間は18分でした。
院長の一言
お盆休みも明けて忙しくなって参りました。本日は海外患者様も来院予定でありましたが、ビザの関係で来日が遅延することになってしまわれました。もともとヨーロッパの病院で治療を検討されていたのですが、当院の治療実績が多い事から来日することになっていましたが、9月にお越しになられることになりました。今年度は11月中旬から2週間ほど北米研修を予定しております。私と山﨑医師の2名で行く予定ですが、診療に関しては石田副院長が対応いたします。
治療法
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
治療期間
日帰り
治療費用
1,320,000円~1,650,000円(税込)
リスク・副作用
治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
この記事の著者
医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任
腰椎椎間板ヘルニア
腰椎椎間板ヘルニアとは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛、ぎっくり腰などの症状を引き起こします。
坐骨神経痛
坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚に痛みやしびれを感じる症状です。