治療症例/ 院長ブログ

20年以上歩くと足に神経痛が出現する状態が続いている60代男性

患者様の情報

60代 男性

疾患・症状


患者様の状態

2012年頃から歩くと両足のふくらはぎを中心に神経痛が出現する状態になりました。同時期に腰痛も自覚されています。症状に改善の兆しは見られず楽しくない時間が続いている事から当クリニックを受診されました。


診察と検査結果

MRI

腰のMRI検査ですが第2腰椎から第1仙骨まで腰全体に渡る椎間板の厚みが薄くなっています。容量的には70%以上消失している状態です。また変形も伴っており、椎間板変性症椎間板ヘルニアと診断します。足の神経も圧迫があり、脊柱管狭窄症も合併しています。


施術内容

ディスクシール治療(Discseel® Procedure)

損傷の強い椎間板4箇所(L2/L3、L3/L4、L4/L5、L5/S1)に対して検査とディスクシール治療(Discseel® Procedure)を行っております。

治療風景①

午前中の忙しい時間でしたので治療担当の医師は私1人で行っております。患者様には鎮静剤を併用して寝ていただきました。

治療風景②

モニター画面を確認しながら潰れた椎間板に治療用の管を挿入してきます。

椎間板を検査しています。黒く映っている部分が損傷部位ですのでこの後にディスクシール治療(Discseel® Procedure)を行いました。治療時間は16分程でした。4箇所の椎間板を検査して治療しております。


院長の一言

この6月は過去5年の中で最も忙しい月になっています。日本国内の患者様も最多ですし、重ねてコロナ禍が明け、海外からの患者様も受診されている為です。おそらく月間治療件数は100件を優に超えてくると思います。治療を希望される患者様にご迷惑をおかけしない様にスタッフの拡充や治療担当医師の教育も行い、出来るだけお待たせしない様に配慮しております。
ところで昨日は阪神タイガースがオリックスとの関西ダービーを制して勝利いたしました。さらに連勝を期待しております。


今回の治療法

ディスクシール治療(Discseel® Procedure)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は、一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって、周りの筋肉や関節、靭帯などの広がりにより、筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


関連するの疾患と症状

腰椎椎間板ヘルニア

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腰椎椎間板ヘルニアとは、背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し、神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛やぎっくり腰などの症状を引き起こします。

腰部脊柱管狭窄症

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腰部脊柱管狭窄症とは、背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛や足の神経障害、歩行困難などの症状を引き起こします。

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椎間板変性症とは、背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が変形する疾患です。椎間板の変形により、腰椎椎間板ヘルニア腰部脊柱管狭窄症腰椎すべり症などの様々な病気につながる恐れがあります。

坐骨神経痛

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坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニア腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚部に痛みや痺れを感じる症状です。


この記事の著者

医療法人蒼優会 理事長・野中腰痛クリニック 大阪本院 院長:野中康行

大阪本院 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


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