患者様の情報
70代 女性
疾患・症状
患者様の状態
35歳の頃からぎっくり腰と坐骨神経痛発作が出現する状態でした。数年に1度は神経痛が出現する為に日常生活にも制限が生じておられ、長時間の座位ができないために当クリニックを受診されています。
診察と検査結果
腰のMRI検査ですが、第4腰椎から第1仙骨の椎間板が少し潰れかけており、変形も伴っています。この様な状態をそれぞれ椎間板変性症と椎間板ヘルニアと言い、ぎっくり腰の原因ともなります。
施術内容
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
損傷している椎間板3箇所(L3/L4、L4/L5、L5/S1)を検査して、ディスクシール治療(Discseel® Procedure)を行いました。
患者様にうつ伏せに寝ていただき、鎮静剤を投与しました。20秒程で鎮静剤の効果が出現し寝ていただきました。
椎間板の検査と治療を行っています。
椎間板を検査しているところです。治療後に患者様にご説明する為すべての動画は記録しております。治療時間は17分でした。
院長の一言
本日は診療終了後に広島まで出張致します。大学時代の整形外科の先輩や後輩たちと当院の椎間板治療の成績や新規治療法の相談をする予定ですが、お好み焼き(広島風)を食べるのも楽しみでもあります。老舗の「みっちゃん」がJR広島駅の構内にあるはずでので必ず立ち寄るつもりです。
治療法
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
治療期間
日帰り
治療費用
1,320,000円~1,650,000円(税込)
リスク・副作用
治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
この記事の著者
医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任
腰椎椎間板ヘルニア
腰椎椎間板ヘルニアとは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛、ぎっくり腰などの症状を引き起こします。
椎間板変性症
椎間板変性症とは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が変形する疾患です。椎間板の変形により、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症やすべり症など様々な病気につながる恐れがあります。
坐骨神経痛
坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚に痛みやしびれを感じる症状です。