患者様の情報
70代 女性
疾患・症状
患者様の状態
5年前より腰痛を自覚されるようになられました。長時間座っておられたり、同じ姿勢を維持されると腰痛が悪化する状態であられました。近くの整形外科ではブロック注射などの保存的な治療を受けられていましたが改善が乏しく、今回当クリニックを受診されています。
診察と検査結果
腰のMRI検査ですが、第2腰椎から第1仙骨にわたって4箇所の椎間板が薄くなっており変形も伴っています。この様な状態をそれぞれ椎間板変性症と椎間板ヘルニアといい、炎症が生じ腰痛が出現する椎間板性腰痛症と呼ばれる状態と判断いたしました。
施術内容
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
椎間板4箇所(L2/L3、L3/L4、L4/L5、L5/S1)を検査し、治療する事で腰痛の改善を図っております。
今回は鎮静剤を使用し寝ていただきました。起きた時には治療が終了している状態になりますので、患者様の負担は低くなります。
ぼーとしているように見えますが、実は治療のアプローチ方法を考えている様子です。
椎間板の損傷部位の検査を行うところです。患者様は寝ておられました。
椎間板の検査を行っています。黒く映った部分に治療を行いました。治療時間は15分でしたが、患者様が寝ておられた時間は20分ほどございました。
院長の一言
昨日インドネシアから治療で来院された患者様からお土産を頂きました。4年ほど前に当院で治療をさせて頂いた患者様がすごく良くなっておられその方から紹介されたそうです。
どこに飾ろうかと楽しみです。もちろん紹介をいただきました患者様にもご満足いただきました。東南アジアからの患者様は紹介で来院される方がほとんどでコミュニティの結束が強いのだと思います。
治療法
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
治療期間
日帰り
治療費用
1,320,000円~1,650,000円(税込)
リスク・副作用
治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
この記事の著者
医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任
腰椎椎間板ヘルニア
腰椎椎間板ヘルニアとは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛、ぎっくり腰などの症状を引き起こします。
椎間板変性症
椎間板変性症とは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が変形する疾患です。椎間板の変形により、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症やすべり症など様々な病気につながる恐れがあります。