患者様の情報

50代 男性

疾患・症状


患者様の状態

数年前より腰痛を自覚されておられました。腰に負担のかかる動作で激痛が出現することもあり、満足に動けない状態が続いていたことから当クリニックを受診されています。


診察と検査結果

MRI

腰のMRI検査では複数の椎間板の容量は低下しており、椎間板変性症と呼ばれる状態になっています。また椎間板が飛び出した様な変形も伴っており椎間板ヘルニアの状態です。


施術内容

ディスクシール治療(Discseel® Procedure)

椎間板を検査し、繊維輪の損傷があれば修復治療であるディスクシール治療(Discseel® Procedure)を行い、繊維輪の損傷や亀裂が無いようであれば減圧治療を行う方針で治療にあたりました。今回は損傷している椎間板4箇所(L1/L2、L2/L3、L4/L5、L5/S1)に対しディスクシール治療(Discseel® Procedure)を行いました。

治療風景①

見学室から見た治療室の様子です。付き添いの方がおられればこの部屋から見学も可能です。

治療風景②

まず初めに患者様のご希望もあり鎮静剤を使用し寝ていただきました。この写真は背中に局所麻酔を行っているところです。

治療風景③

治療用の管を椎間板まで挿入しているところです。

椎間板を検査する前に管の位置を確認します。レントゲン透視装置を複数の角度に振って腰椎を確認しているところです。

椎間板の検査を行っています。椎間板に亀裂(繊維輪の損傷)がみえることからディスクシール治療(Discseel® Procedure)を行いました。治療時間は19分でした。


院長の一言

最近はコロナ感染が広がる前に治療をさせて頂いた海外の患者様から新規の患者様をご紹介いただく機会が増えております。コロナ感染の収束と共に来日しやすくなっていることもあるようです。予約されている患者様の名前がローマ字になっている事が多くなり、コロナ感染の収束を実感しております。3年間ほんとうに長かったです。


治療法

ディスクシール治療(Discseel® Procedure)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


腰椎椎間板ヘルニア

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腰椎椎間板ヘルニアとは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛、ぎっくり腰などの症状を引き起こします。


椎間板変性症

椎間板変性症

椎間板変性症とは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が変形する疾患です。椎間板の変形により、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症やすべり症など様々な病気につながる恐れがあります。