患者様の情報

60代 女性

疾患・症状


患者様の状態

以前より腰痛を自覚されていましたが、最近になり長時間座られたり立つ動作をなされると坐骨神経痛が出現する様になられました。日常生活にも相当の負担が生じる状況であり、当クリニックを受診されています。


診察と検査結果

MRI

腰のMRI検査ですが第4腰椎と第5腰椎の間の椎間板が変形しており、第4腰椎が前方にずれており腰椎すべり症と呼ばれます。また同時に足の神経も圧迫をうけており脊柱管狭窄症も併発しています。


施術内容

DST法(ディスクシール治療)

損傷した椎間板3箇所(L3/L4、L4/L5、L5/S1)を治療する事で腰椎のずれを防ぎ、脊柱管狭窄症による坐骨神経痛の改善を図りました。

治療風景①

患者様の背中をしっかりと消毒しております。イソジン消毒ですので茶色に見えます。

治療風景②

局所麻酔で痛みを取り除いていきます。

治療風景③

椎間板の状態を検査する前に、治療用の管が正しい位置にあるのか確認しているところです。

椎間板を検査しているところです。この後DST(椎間板繊維輪修復治療)を行いました。治療時間は21分でしたが、ほとんど痛みを訴えられることはありませんでした。


院長の一言

本日は慶応大学医学部の研究員が当院の治療Dataを解析しに来られました。椎間板治療のData解析を行う事で患者様毎に最適化した治療が可能となります。患者様に対して、統計学に基づいた精細な治療成績のご説明と患者様の笑顔が増えるように努力してまいります。
また新規の外来診察と治療予約が増えており、予約に制限が生じる可能性がございます。ご迷惑をおかけして申し訳ございません。私も倍速で働きますのでご容赦ください。


治療法

DST法(ディスクシール治療)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


腰部脊柱管狭窄症

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腰部脊柱管狭窄症とは背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛、足の神経障害や歩行困難などの症状を引き起こします。


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腰椎すべり症とは背骨が前方や後方にずれてしまう疾患です。腰痛・足の神経障害の他に間欠性跛行(かんけつせいはこう)の症状を引き起こします。


坐骨神経痛

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坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚に痛みやしびれを感じる症状です。