患者様の情報
60代 男性
疾患・症状
患者様の状態
3年ほど前より、腰から臀部にかけての痛みを自覚されるようになられました。また2年ほど前より右足にもシビレが出現しておられます。もともと活動的でゴルフなどを楽しまれていましたが、スポーツを楽しめない日々が続いておられる事から当クリニックを受診されました。
診察と検査結果
腰のMRI検査ですが、複数の椎間板が潰れており変形しています(椎間板変性症と椎間板ヘルニアと呼ばれます)。また足の神経も圧迫を受けており、神経痛やしびれの原因となります(脊柱管狭窄症)。
施術内容
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
損傷した椎間板4箇所(L2/L3、L3/L4、L4/L5、L5/S1)に対して治療を行い、神経症状の改善を図りました。
患者様は鎮静剤の使用はご希望されませんでしたので、部分麻酔のみで治療を開始しております。
治療用の管は特殊な形状をしているものを使用しています。椎間板の検査がしやすい形状になっています。
椎間板を検査している動画です。別室から同時にご家族もご覧になって頂きました。検査が終了した後に椎間板治療を行っております。治療時間は17分でした。
院長の一言
本日も診察から治療と大変忙しく動き続けておりました。よく倒れずにがんばっているなと思う毎日です。午後の診察では3年4ヵ月前に治療させて頂いた患者様が来院されました。体重増加に対してアドバイスを求められましたので、リハビリ方法を指導させて頂きました。体重増加と言えば、昨日の奈良は朝から非常に冷え込んでおりましたが、体づくりのために子供(長男12歳―受験勉強で肥満気味)とウォーキングを致しました。夕方から歩き始め、2時間(1万5千歩)ほど歩いたところで日が沈み、寒さが身に染みてまいりましたので帰宅いたしました。帰宅後はビールを飲んでしまいましたので、ウォーキング効果はチャラになってしまいましたけれども・・(苦笑)
治療法
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
治療期間
日帰り
治療費用
1,320,000円~1,650,000円(税込)
リスク・副作用
治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
この記事の著者
医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任
腰椎椎間板ヘルニア
腰椎椎間板ヘルニアとは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛、ぎっくり腰などの症状を引き起こします。
腰部脊柱管狭窄症
腰部脊柱管狭窄症とは背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛、足の神経障害や歩行困難などの症状を引き起こします。
椎間板変性症
椎間板変性症とは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が変形する疾患です。椎間板の変形により、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症やすべり症など様々な病気につながる恐れがあります。