患者様の情報

80代 男性

疾患・症状


患者様の状態

昨年3月頃より両足に神経痛としびれが出現する状態となられました。当初は歩行も出来ておられましたが、徐々に神経痛が強くなり、最近では車椅子で移動をしなくてはならない状態になられ、当クリニックを受診されています。


診察と検査結果

MRI

腰のMRI検査ですが第3腰椎と第4腰椎および第5腰椎の間にある椎間板の変性が見られます。また足の神経も圧迫を受けており脊柱管狭窄症と呼ばれる状態になっています。


施術内容

ディスクシール治療(Discseel® Procedure)

椎間板2箇所(L3/L4、L4/L5)の機能改善を行い、坐骨神経症状の緩和を図りました。

治療風景①

患者様にはうつ伏せに寝ていただき、背中に局所麻酔を行っているところです。

治療風景②

椎間板の損傷部位を狙って治療用の管を挿入しているところです。足の神経は傍を通っていますが、レントゲン透視装置も利用して神経をかわしながら管を挿入しています。

椎間板を検査して損傷部位を特定しているところです。この後治療を行っています。治療時間は18分でした。


院長の一言

本日アメリカから72歳の男性患者様が来院されました。当院での治療を予定していましたが、血液をサラサラにする薬(バイアスピリン)を内服されておられ、治療が延期となってしまいました。内服薬の休薬に関しては、事前にご相談させて頂いているのですが、患者様にご迷惑をおかけして申し訳なく思っております。
話は変わりますが、昨夜自宅に帰りますと珍しく息子(12歳)が食事を配膳してきました。おいそうなハンバーグでしたが、息子が配膳するなんて何か裏があるな......と思いつつ手を付けてみましたが「おいしいハンバーグ」でした。話を聞くと息子が家庭科の授業で作ったハンバーグであり、うれしい裏話でありました。


治療法

ディスクシール治療(Discseel® Procedure)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニアとは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛、ぎっくり腰などの症状を引き起こします。


腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症とは背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛、足の神経障害や歩行困難などの症状を引き起こします。


椎間板変性症

椎間板変性症

椎間板変性症とは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が変形する疾患です。椎間板の変形により、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症やすべり症など様々な病気につながる恐れがあります。


坐骨神経痛

坐骨神経痛

坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚に痛みやしびれを感じる症状です。