患者様の情報
70代 女性
疾患・症状
患者様の状態
5年ほど前より腰痛を自覚されていましたが、活発にスポーツ等をされていました。今年になって腰痛だけでなく坐骨神経痛が出現するようになり、最近では満足に運動が出来なくなられてしまったため当院を受診されています。
診察と検査結果
腰のMRI検査です。第3腰椎から第1仙骨まで椎間板が潰れて変形しています。その部分では神経も障害をうけており脊柱管狭窄症と診断いたします。
施術内容
DRT(椎間板再生治療)
椎間板機能の温存と改善を図ることで坐骨神経症状の改善を目指し、DRT(椎間板再生治療)を行いました。
局所麻酔を多めに使用して、可能な限り痛みを感じないように配慮しながら治療用の管を椎間板まで挿入しました。
椎間板治療の前に必ず検査を行います。検査の結果次第で治療方法が変わる可能性があるためです。ちょうど検査結果を患者様にご説明しているところです。
椎間板の損傷部分を確認しているところです。損傷部分にDRT(椎間板再生治療)を行っております。
治療時間は29分でした。PLDD(経皮的椎間板レーザー減圧術)では20分、PODT(オゾン治療)であれば15分程度ですが、DRT(椎間板再生治療)では治療時間が30分近く必要になります。
院長の一言
本日、当院と取引していただいているクリーニング店から20%の値上げが通達されました。医療材料もこの6ヵ月で10%値上がりしております。さらに郵便切手代も値上がりが決定したようで、食料品に限らず物価上昇をひしひしと感じております。当院では、当面の間治療費用の値上げは行わない方針としております。
さて、今年は日帰り腰痛治療件数が年間1,000件を超え、過去最多となることが確実です。さらに1月には東京に分院ができます。より多くの患者様に治療を提供できるように万全の体制を整えてまいりますので、よろしくお願いいたします。
治療法
DRT法(経皮的椎間板再生治療)
治療期間
日帰り
治療費用
1,430,000円~1,760,000円(税込)
リスク・副作用
治療後は内出血・腫れ・発赤・疼痛・かゆみ・変色・および圧痛が発生することがあります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
禁忌事項
血液疾患に罹患中の方(血小板減少症、高度の欠乏性貧血など)、感染に伴う全身症状(発熱など)、癌・悪性腫瘍と診断され術後治療中の方は治療できません。
この記事の著者
医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任
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腰部脊柱管狭窄症
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坐骨神経痛
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