患者様の情報

50代 男性

疾患・症状


患者様の状態

1年ほど前より腰痛を自覚されており、中腰の姿勢で腰痛が悪化するよう状態が続いておられました。近くの整形外科を受診されるも、はっきりとした原因を指摘されることはありませんでした。左足のしびれも強いため、原因の解明と治療を希望されました。また、ご友人のご紹介で受診されています。


診察と検査結果

MRI

腰のMRI検査です。明らかに第3腰椎と第4腰椎および第5腰椎の間にある椎間板が潰れている状態です。変形も伴っていますので椎間板変性症椎間板ヘルニアと診断致します。


施術内容

DRT法(椎間板再生治療)

椎間板機能の低下とヘルニアによる慢性炎症が腰痛としびれの原因と判断し検査と治療を行いました。治療方法はDRT(椎間板再生治療)を選択しています。

治療風景①

検査の結果と治療方法については治療中に確認をしたいとの事でしたので、笑気などの鎮静は行わずに局所麻酔のみで治療を開始しております。多めに局所麻酔を投与しましたが、少し痛みが出現してしまいました。

治療風景②

検査する椎間板は2箇所だけでしたので、治療用の管を椎間板に挿入し終わるまで3分程でした。

治療風景③

患者様に椎間板の状態を検査してご説明しているところです。検査結果をご説明した後にDRT(椎間板再生治療)を行いました。治療時間は25分で、DRT(椎間板再生治療)は通常の椎間板治療と比較して治療時間が多少長くなります。


院長の一言

新規治療(DRT)の導入も順調です。明日は石田副院長の腰痛に対してDRT(椎間板再生治療)を行う予定です。ブログに記載させて頂く予定です。お楽しみに。


治療法

DRT法(経皮的椎間板再生治療)

治療期間

日帰り

治療費用

1,430,000円~1,760,000円(税込)

リスク・副作用

治療後は内出血・腫れ・発赤・疼痛・かゆみ・変色・および圧痛が発生することがあります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。

禁忌事項

血液疾患に罹患中の方(血小板減少症、高度の欠乏性貧血など)、感染に伴う全身症状(発熱など)、癌・悪性腫瘍と診断され術後治療中の方は治療できません。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニアとは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛、ぎっくり腰などの症状を引き起こします。


椎間板変性症

椎間板変性症

椎間板変性症とは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が変形する疾患です。椎間板の変形により、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症やすべり症など様々な病気につながる恐れがあります。