患者様の情報
60代 男性
疾患・症状
患者様の状態
20年以上前より右足にしびれを自覚されておられ、仕事や運動で症状が悪化する状態が続いていることから当クリニックを受診されておられます。
診察と検査結果
腰のMRI検査では第4腰椎と第5腰椎および第1仙骨の間の椎間板に損傷が見られ、第4腰椎のずれと神経の通り道である脊柱管の狭窄を認めます。
施術内容
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
損傷した椎間板L4/5、L5/S1の2箇所にディスクシール治療(Discseel® Procedure)を行い、症状の改善を図りました。
ご家族がご見学される場合には、この様にガラス越しで見学する事が出来ます。
背中に局所麻酔を行っているところですが、細い針でおこなっているので痛みはさほど感じられませんでした。
治療用の管を挿入する場合には、レントゲン透視装置を動かしながら椎間板の位置を確認します。
治療中の様子を患者様にご説明しているところです。
治療時間は17分。担当は石田貴樹医師でした。
院長より一言
美容整形外科を開業されている先輩がいるのですが、その先生曰く、美容整形外科の領域ではコロナ禍で患者様のニーズが多くなっているとの事でした。マスクをするようになった為に整形手術をしたとしても気づかれにくい事や、旅行などに行くことも無くなり資金的に余裕がある方が増えた事が原因だと言われていました。腰痛領域でもコロナ禍の運動不足から、特にご高齢の患者様が増えている傾向があります。その為、自宅でも可能なリハビリ運動が非常に重要となりますので、今後当院でも自宅で可能なリハビリ運動の動画を作成する予定にしております。予防医療に寄与できればと思っております。
治療法
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
治療期間
日帰り
治療費用
1,320,000円~1,650,000円(税込)
リスク・副作用
治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
この記事の著者
医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任
腰部脊柱管狭窄症
腰部脊柱管狭窄症とは背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛、足の神経障害や歩行困難などの症状を引き起こします。
腰椎すべり症
腰椎すべり症とは背骨が前方や後方にずれてしまう疾患です。腰痛・足の神経障害の他に間欠性跛行(かんけつせいはこう)の症状を引き起こします。
坐骨神経痛
坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚に痛みやしびれを感じる症状です。