患者様の情報
80代 男性
疾患・症状
患者様の状態
脊柱管狭窄症に対して外科手術(内視鏡的椎弓形成術)を行われましたが、今年2月頃より坐骨神経痛が出現するようになられました。現在は10分程歩かれると神経痛が出現する状態であり、満足に歩く事もままならない状態です。
診察と検査結果
腰のMRI検査ですが、4箇所の椎間板が潰れております。また神経も圧迫を受けており脊柱管狭窄症と呼ばれる状態です。
施術内容
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
椎間板を検査し、腰部椎間板L2/L3、L3/L4、L4/L5、L5/Sの4箇所に対してディスクシール治療(Discseel® Procedure)を行っております。
治療の様子をご覧になられるため鎮静剤は使用せず、局所麻酔のみで治療を開始いたしました。
椎間板が潰れている為に治療用の管を変形させて挿入しております。すこし時間がかかりました。
検査と治療の様子をご説明する為に患者様の目の前にモニター画面を移動させております。
検査の様子です。この後ディスクシール治療(Discseel® Procedure)を行っております。治療時間は21分でした。また治療中は局所麻酔が良く効いており、ほとんど痛みを自覚されることもありませんでした。
院長より一言
昨日、治療後1年経過された患者様が来院されました。80歳女性でディスクシール治療(Discseel® Procedure)をしておりました。治療後は神経痛も消失しすこぶる調子が良かったらしいのですが、春ごろより軽い神経痛が出現するようになり、心配されて外来にこられました。MRI検査では椎間板に問題はありませんでしたが、筋肉量の著明な減少があり、お話を伺うと『春先よりご主人様の食事制限に付き合って8kgも体重が減った』との事でした。筋力低下による症状の再燃と判断し体幹トレーニングと食事療法を見直すように指導させて頂きました。腰の健康にはある程度の筋力も重要です。当院では腰痛リハビリを含めて総合的に腰痛治療を行っておりますので、腰痛や神経痛でお悩みの患者様は、ぜひご用命いただければと思います。
治療法
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
治療期間
日帰り
治療費用
1,320,000円~1,650,000円(税込)
リスク・副作用
治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
この記事の著者
医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任
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