9月26日の午前中はジャカルタの医療展覧会に参加し、午後からは当院で治療を受けられたジャカルタ人の医師が務めている病院に表敬訪問してきました。
医療展覧会
インドネシアでは最先端の治療を希望する患者様は海外に治療を受けに行く必要があります。特にアメリカ、シンガポール、韓国に行かれる方が多いようです。そのために国際的な医療展覧会が開かれることも多いので我々も参加してきました。

国際コンベンションセンターの入口です。多くの人で賑わっていましたが、日本人の参加者は珍しい様で声をかけられることが多かったです。



医療機器展示ブースです。多くの海外メーカーが精密医療機器の展示を行っていました。日本企業も展示していましたが数える程しかなく、欧米のメーカーも多数展示していましたが、とくに中国企業の数が多くなっていました。

中国メーカーの方と話したのですが、日系メーカーと性能が同等以上で価格が50%以下で販売しているようです。医療関係の新規特許申請件数は1位アメリカ、2位中国、日本は圏外になっています。これからは、医療関係でも中国が大頭してくる予感がしました。腰痛領域では我々が優位に立っていますが、新たな治療法を開発していかないといずれ中国に追い抜かれてしまうでしょう。
MRCCC Siloam Hospitals

日本で言えば癌センターになるのですが、ものすごく大きな病院でした。院内は癌患者様もおられるので、撮影は禁止されていてご紹介できないのが残念ですが、きれいに整備されていました。治療をさせていただいた先生もお元気そうで、病院の同僚の方や事務長に当院や北米で行われている腰痛治療について説明をさせていただきました。「ジャカルタでも治療ができないだろうか?」とご質問があり、機会があれば日本にお越しくださいとお伝えしました。
まとめ
昨年に続いて医療展覧会に参加してきましたが、確実に海外でも特に中国の医療レベルが底上げされていることが確認できました。医療知識と治療の質が向上したあとに、実際の治療が汎用化されていく流れになるとはいえ、早ければ数年以内に日本も中国に追い抜かれてしまうかもしれません。我々のクリニックは北米のディスクシールテクノロジーと提携していることから、第一線を走っているとは思いますが基礎研究の深達度が進むと中国国内で新たな治療法が開発される可能性もあります。我々のクリニックには国境はないので良い治療であれば中国でも欧米でも出向いてどんどん吸収してきたいと思っています。
院長の一言
中華料理は裏切らない
インドネシア料理も良いんですが、店によって独自の香辛料を使ってはるんで当たりはずれが大きくなってしまうんですね。せやけど中華料理は基本的に味付けが一定で炒め物、揚げ物のメニューが豊富なんでハズレが少ないでジャカルタ滞在中は中華料理店がベストやと思います。

アルコール飲料の提供が無い店が多いんですけど、探せばビールくらいは置いてあるんで、とくに夜ご飯は中華料理店が一番ええと思います。ただ、歩道に穴が開いていることがあるんで、夜道で落ちてしまうと中華料理店にたどりつかれへんのが問題ですわ。
この記事の著者

大阪本院 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任