車椅子で来院された患者様の治療前と治療後のレントゲン画像を確認したところ、明らかに悪化しており椎間板が損傷し潰れている状態でした。
本日、他院で日帰り腰痛治療を受けられた患者様が来院されました。車椅子で来院されており、腰痛治療後に神経症状が悪化したとの事でした。治療前のレントゲン写真と治療後のレントゲン写真をお持ちでしたので確認したところ、明らかに悪化しています。

左側が治療前(2024年6月)、右側が治療後のレントゲン写真(2025年2月)です。複数箇所治療を受けられたようですが、特に第4腰椎と第5腰椎間の椎間板が明らかに潰れています。
患者様が受けられた治療法は、詳しくは言えませんが、減圧治療(PLDDやセルゲル法など)です。もともと椎間板が潰れている状態に減圧治療を行うと、この様に急激に椎間板が潰れてしまい、神経障害が悪化する事があります。
急激に症状が悪化している状態でしたので、当院の治療では対応が出来ないことをお伝えし、大学病院での手術を手配いたしました。本来であれば治療を行ったクリニックが対応すべきですが、「訴訟を予定している」とのことで世話にならないと決めたそうです。
減圧治療は椎間板が潰れていない状態であれば有効ですが、椎間板が潰れている状態に治療を行うと悪化する事があります。椎間板が損傷し潰れているかは、Annulogram検査を行えば白黒はっきりするはずです。治療法が悪いわけではなく、医師のモラルに問題があるんです。
院長の一言
本日、18:00よりタイガース対カープのシーズン開幕試合が行われます。昨日から残業して早く帰れるように準備しておりました。いよいよシーズン開幕です。何時に帰ろ?

この記事の著者

大阪本院 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任