背骨のお役立ち情報 / 院長ブログ

【医師が自ら実証】院長の椎間板ヘルニアは本当に治るのか?治療の一部始終を公開

はじめに

当院院長の野中康行(のなかやすゆき)は、15年以上にわたり腰痛治療に携わってきました。
しかし、自身の長年の趣味であるゴルフやスキー、庭いじりなど、腰に負担のかかる動作を続けた結果、椎間板ヘルニアと診断されました。
今回は、「経皮的椎間板再生治療(DRT法)」を実際に受けた際の体験談をご紹介します。

この記事では、その内容を5分でわかる要約としてお届けします。
当院の治療を検討されている方はぜひご覧ください。


動画はこちら▼

目次

経皮的椎間板再生治療(DRT法)とは(0:00〜)

DRT法の説明

DRT法は、患者様ご自身の血液から抽出した成分(自己血漿)と生物学的製剤を、損傷した椎間板に注入することで、組織の修復・再生を促す治療法です。従来の治療法では改善が難しかった症例にも効果が期待できます。

治療前の状態(1:16~)

MRI画像では、腰椎の3番目と4番目の間、4番目と5番目の間、そして5番目と仙骨の間の椎間板に損傷が見られました。
特に、L4/L5の椎間板は左右に大きく亀裂が入っており、これが腰痛や坐骨神経痛の原因となっていました。

MRI画像

治療の流れ(3:18~)

DRT法の治療の流れをご紹介します。執刀は石田副院長が担当しています。
※治療の映像はライセンスの関係上、手元をぼかしている箇所があります。

  • 採血
    • 腕から15mlほどの血液を採取します。
採血
  • 手術台へ移動
    • うつ伏せになり、治療の準備をします。
手術台へ移動
  • 消毒
    • 腰部全体をイソジンで消毒します。
消毒
  • 局所麻酔
    • 治療を行う3箇所に局所麻酔を行います。
局所麻酔
  • 造影検査
    • 造影剤を注入し、椎間板の損傷具合を詳しく確認します。
造影検査
  • 治療
    • 損傷した椎間板に、薬剤を注入します。
治療
  • 最終確認
    • 背骨を後ろ側から見た透視映像を確認しながら、注入した薬剤の状態をチェックします。
最終確認
  • 回復室へ移動
    • ストレッチャーに乗って回復室まで移動します。
回復室へ移動

治療後の説明(16:16~)

治療時間は約18分〜20分でした。
治療直後から、自力で歩くことができ、車の運転も可能な状態でした。治療後の画像では、椎間板の厚みが増しているのが確認できます。

治療後の様子

治療後は薬剤を入れたことによって一時的に椎間板が持ち上がりますが、時間の経過とともに元の状態に戻ります。
また効果が出るまでには3ヵ月から6ヵ月、最大1年の期間を要することもあります。

まとめ

  • 病名:椎間板ヘルニア・椎間板変性症
  • 症状:腰痛・坐骨神経痛
  • 治療法:DRT法
  • 治療箇所数:3箇所
  • 治療時間:18分~20分

今回の体験を通して、椎間板再生治療(DRT法)が患者様にとって負担の少ない、安全で効果的な治療法であることが改めて示されたと思っています。
治療後3ヵ月・6ヵ月・1年の経過報告も動画になっていますので、合わせてご覧いただけると幸いです。

関連情報

【関連動画・記事】
治療後3ヵ月経過⇒こちらから
治療後6ヵ月経過⇒こちらから
治療後1年経過⇒こちらから
石田副院長の1年後経過⇒こちらから

【当院の治療法】
日帰り腰痛治療⇒こちらから


この記事の著者

医療法人蒼優会 理事長・野中腰痛クリニック 大阪本院 院長:野中康行

大阪本院 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


閉じる