椎間板を再生させるDRT法(経皮的椎間板再生治療)/ 日帰り腰痛治療
DRT法とは
経皮的椎間板再生治療 - Disc Regenerative Treatment
患者様ご自身の血液から抽出したCPG因子と生物学的製剤を使うことで椎間板やその周辺組織を再生させることが期待できる治療方法です。生物学的製剤によって損傷した椎間板を修復し、CPG因子によって椎間板の修復・再生を促進させることができるため、脊柱管狭窄症やすべり症などの疾患に対しても治療が可能です。
CPG因子
CPG因子(濃縮血小板由来成長因子 - Concentrated Platelet Growth factors)は免疫反応を活性化させる働きがあり自己血を遠心分離することによって精製します。当院では椎間板機能の再生・改善に効果が期待できるとして、採血後に遠心分離機から抽出したCPG因子を注入しています。(この血液から成長因子を取り出して患部に注入することをPRP療法と言います。)
生物学的製剤
生きた細胞や生物から作られたお薬です。当院では損傷した椎間板に対して修復機能を補う成分が入った生物学的製剤を使用しています。
DRT法が椎間板の修復・再生に効果が期待できる理由
PRP療法だけでも一定の割合で腰痛の改善効果はありますが、椎間板の修復に対しては効果は期待できないため、ディスクシール治療と比べると治療効果は大幅に低くなります。そこで生物学的製剤を併用することでディスクシール治療に匹敵する椎間板修復効果が期待できます。
野中院長が実際にDRT法を受けました
対象となる疾患と症状
対象疾患
- 腰椎椎間板ヘルニア
- 腰部脊柱管狭窄症
- 椎間板変性症
- 腰椎すべり症
- 分離すべり症
- 分離症
- 腰椎不安定症
- 腰椎変性側弯症
- 変形性腰椎症
このようなお悩みの方が対象
- 腰部脊柱管狭窄症・腰椎椎間板ヘルニア・腰椎すべり症などの腰痛症状や痛みに悩まされている
- 椎間板が潰れている、狭くなっている
- 高齢のため外科的手術のリスクが高い
- 脊椎固定術・人工椎間板置換術などの手術をしたくない
- 外科的手術後に改善しなかった、または再発した
- 腰痛の手術で入院したくない
- 腰や足に痛みがあり歩くことが困難
- ゴルフや野球などのスポーツをしたいが、腰痛が原因で思うようにできない
80歳以上のご高齢の方も治療が可能です
治療のメリット
椎間板の緩衝機能を改善
椎間板やその周辺組織の機能を修復・再生することで腰痛や坐骨神経痛などの症状改善が期待できます。
負担が少ない日帰り治療
局所麻酔と針のみで治療を行うため、治療時間は20~30分程度。治療後数時間の安静でご帰宅が可能です。
手術のリスクが高い方にも治療可能
ご高齢の方、外科的手術のリスクが高い方も治療可能です。
従来の手術方法との比較
スクロールしてご確認ください
治療法 腰痛疾患 | DRT法 (経皮的椎間板再生治療) | MED (内視鏡椎間板切除手術) | 脊椎固定術 及び除圧手術 | ヘル二コア (椎間板内酵素注入療法) |
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再発率 (治療後2年以内) | 極めて低い | 高い | 極めて高い | 低い |
椎間板の 修復・再生効果 | 有り | 無し | 無し | 無し |
治療後の 椎間板への ダメージ | なし | 有り | 有り | 有り |
入院期間 | 日帰り | 約7日間 | 約21日間 | 日帰り |
通院の必要 | 基本的に必要なし | 必ず必要 | 必ず必要 | 基本的に必要なし |
保険適応 | × | ○ | ○ | ○ |
治療の流れ
X線透視装置で見る治療の様子
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造影剤を椎間板に注入し、椎間板の損傷部分を明らかにします。
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造影剤で損傷があると確認した箇所に治療薬を入れます。
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薬剤を入れると短時間で固まり、線維輪の損傷部分を塞ぎます。
椎間板の状態
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損傷した椎間板
-
NST針にて椎間板(髄核)に治療薬を注入します。
-
椎間板(髄核)に治療薬が浸透します。
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3~12ヵ月程かけて椎間板が再生されます。
治療時間
- 治療時間
- 20~30分程度
治療後は30分で歩行可能(個人差あり)となり、約60分後には帰宅可能となります。デスクワークや軽動作は翌日から可能ですが、スポーツや重労働は1ヵ月程度控える必要があります。
効果と副作用
効果
治療後3~12ヵ月で大きな効果が期待されます。時間がかかる理由としては、椎間板内に血管が存在しないので椎間板の再生力がとても低く、椎間板とその周辺組織の修復・再生が促されるのに時間を要するためと考えられています。
副作用
治療後は内出血、腫れ、発赤、疼痛、かゆみ、変色および圧痛が発生することがあります。椎間板の容量が増えたことで周りの筋肉や関節、靭帯等の広がりにより一時的に筋肉痛や腰の違和感が出現することがあります。
禁忌事項
血液疾患に罹患中の方(血小板減少症、高度の欠乏性貧血など)、感染に伴う全身症状(発熱など)、癌・悪性腫瘍と診断され、術後治療中の方は治療できません。
治療後の運動制限
当院の治療は日帰り治療のため、治療後翌日から日常生活への復帰が可能です。また可能な限り歩行や運動を行うことを推奨しております。しかし、一部控えていただく必要がある運動や日常の動作がございます。
治療後に運動や日常生活が可能になるまでの日数
- ホットカイロ
- 術後すぐ
- 自転車
- 1日
- サウナ
- 3日
- 温泉
- 3日
- プール
- 3日
- スポーツジム
- 7日
- マッサージ
- 7日
- ブロック注射
- 7日
- リハビリ
- 7日
- ヨガ
- 14日
- スポーツバイク
- 14日
- 整体
- 14日
- 鍼治療
- 14日
- ゴルフ
- 30日
※ゴルフのラウンドは治療後30日以上経ってからを推奨しております。
※スポーツができるようになる方もいますが再発のリスクがあります。
治療費用
治療箇所(椎間板につき) | 1箇所 | 2箇所 | 3箇所 | 4・5箇所 |
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治療費用 | 1,300,000円(税込:1,430,000円) | 1,400,000円(税込:1,540,000円) | 1,500,000円(税込:1,650,000円) | 1,600,000円(税込:1,760,000円) |
お支払い方法
現金、各種クレジットカード、事前振込によるお支払いが可能です。
事前振込をご希望の方へ
初めてご来院される方
治療方法が決定していないため最大お費用が発生した場合を想定して、1,760,000円をお振込みいただいております。治療後、差額が発生した場合は治療後にご指定の銀行口座へ返金いたします。
画像相談ご依頼の方
診断の結果、治療費用を決定いたします。決定後にお伝えする治療費用をお振込みください。治療箇所が少なくなった場合などお振込み金額に差額が発生した場合は治療後、ご指定の銀行口座に差額分を返金いたします。
備考
大阪本院にて診察後治療を受けた場合、診察・MRI等の検査費用はすべて上記治療費用に含まれます。
本治療方法は健康保険が適用されないため、全額自費診療となります。
医療費の確定申告にて税金の還付を受ける事が出来ます。
よくある質問
治療方法について
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- Q
- 血液採取が必要と聞きましたが、どのくらいの採血が必要なのでしょうか?
- A
血液は15mlを採取します。採血後は激しい運動、飲酒や治療部位に刺激が加わるようなマッサージなどはお控えください。感染を防ぐため当日の入浴はお控えください。
-
- Q
- 採血してからどのくらいで治療できますか?
- A
採血後に遠心分離機にかけCPG因子を抽出し投与します。診察後に採血をし、当日に治療を行うことも可能です。
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- Q
- 禁忌事項に癌・悪性腫瘍の治療中の方とありますが、癌かどうか分からない場合は治療できないのでしょうか?
- A
採血後のCPG因子抽出の際に癌や悪性腫瘍がある場合は抽出することができません。万が一、採血後に癌等が見つかれば治療ができなくなります。
-
- Q
- ディスクシール治療とは何が違うのですか?
- A
ディスクシール治療は椎間板の修復によって症状の改善が期待できます。DRT法は椎間板とその周辺組織の再生によって症状改善を期待する治療法となります。
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- Q
- 採取してから何年くらい保管できますか?
- A
採取後は1年間保管が可能です。1年を過ぎた場合は再度採血を行う必要があります。
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- Q
- PRP療法とは何が違うのですか?
- A
PRP療法単独では損傷した椎間板の修復が十分にはできないという欠点があります。一方DRT法はPRPと生物学的製剤を併用するため椎間板の修復と再生を促し症状の改善が期待できます。
治療後について
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- Q
- 治療後に副作用が出た場合はどうすればいいですか?
- A
副作用は患部の鈍痛程度ですが通常1~2週間ほどで治まります。
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- Q
- 運動はいつから始めていいのでしょうか?
- A
治療1週間後からウォーキングやストレッチを始めてください。最初は回数や時間を減らして運動を始めてみることをお勧めします。腰にとって運動は非常に重要ですが、運動後に痛みが強く出る場合にはお控えください。
当院の対象疾患と症状
疾患
腰椎椎間板ヘルニア
腰部脊柱管狭窄症
腰椎すべり症
椎間板変性症
変形性腰椎症
症状
坐骨神経痛
間欠性跛行