コラム / 院長ブログ

医療材料費が……

昨日、懇意にしている医療材料を卸してくれている会社から担当者が来られました。

担当者の方から「10月から手術用手袋の値段が2倍になります。すみません。」と言われました。おいおい……2倍ってどないなってますのん?「他の医療機関も同様ですか?」と聞きましたが、同様の値段になりますとのことでした。さらに、担当者の方に大量の手術用手袋を使用する大きな病院だと経営が大変でしょう?と尋ねたところ「大きな病院の多くは赤字になってるようです」と答えられました。

この数年はコロナ助成金で乗り切っていましたが、助成金がなくなった現在では、赤字病院が大幅に増えているようです。経営の効率化と救急患者の受けれ入れの増加、手術件数の増加に舵を切っている病院は黒字化を維持していると聞きますが、医療材料を大量に使用する一般病院では赤字化が避けられなくなっているようです。診療所の場合はそもそも医療材料の消費量が少ないため、値上がりのダメージは少ないでしょうけど……。

それにしても、わざわざ担当者が足を運んでくれて、謝罪していただけるだけまともな卸会社さんと担当者さんだと思いました。大きな卸会社さんではないんですけど、新たな案件があれば契約をお願いしようと思いました。大手の卸会社なんかは紙切れ一枚ですもん。


この記事の著者

医療法人蒼優会 理事長・野中腰痛クリニック 大阪本院 院長:野中康行

大阪本院 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


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