患者様の情報
40代 女性
疾患・症状
状態
患者様は長年介護職に従事されている方です。昨年9月に腰痛が悪化し休職中ですが、リハビリや内服治療では改善が見られず、職場の友人が当院の治療で改善したことをお知りになり、受診されています。
検査
MRI検査

腰のMRI検査です。椎間板が潰れている状態ですが、特にL5/Sでは椎間板容量が50%以下にまで低下しており、持続する腰痛の原因と考えられます。
治療
椎間板容量が50%未満ですので、減圧治療(PLDDやセルゲル法)は適応外であることが明らかです。万一にも減圧治療(PLDDやセルゲル治療)を行うと、急激に椎間板が潰れてしまう可能性もあり大変危険です。この患者様にはディスクシール治療が良い適応だと判断しました。
Annulogram(アニュログラム検査)
椎間板にAnnulogram検査を行っているところです。造影剤が侵入していくところが確認されます。造影剤が侵入できる隙間があるという事は、椎間板内の圧力が低下している状態であるとも言い換えられます。隙間に対してディスクシール治療を行いました。
治療前後のレントゲン写真

治療前後のレントゲン写真になります。左側が治療前、右側が治療後の写真になっています。2月に職場復帰を目指されていましたが、とりあえずデスクワークから開始していただく様にお願いしました。
院長の一言
なんとかならんかね?
通勤中のラジオで政府が科学技術関連の予算を増額するというニュースが流れとりました。ほんで、ちょいと調べてみると、すべての省庁を合わせた科学技術関連予算は総額5兆円らしいんですわ。「めっちゃすごいやん!」と思うてたんですけど「他国はなんぼやねん?」思いまして深堀りしてみたら……アメリカ25兆円、中国15兆円やって。萎えまんがな……。GDPも人口も負けてんのはわかってる、注力分野が違うのもわかってる、せやけどこんなに差があったら、なんぞの時や将来的にえらいことになりまんがな。
とはいえ、医療に関してはアメリカの技術をしっかりと導入し続けていけば何とかなる思うてます。北米で保険適応にもなってるディスクシール治療は野中腰痛クリニックがアジア圏を独占してますし、再生カテゴリーの腰痛治療も海外の技術を導入し続けてます。後発医療機関がアジアで出現しても、治療件数で圧倒してるんで追随は許しまへん。腰痛治療に関してはこのまま日本がアジア地域を抑えていける思うてます。日本が科学技術大国になってくれたらこんな苦労せんでも済むんやけど……なんとかならんかね?

今回の治療法
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
治療期間
日帰り
治療費用
1,320,000円~1,650,000円(税込)
リスク・副作用
治療後2週間程度は、一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって、周りの筋肉や関節、靭帯などの広がりにより、筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
関連するの疾患と症状
椎間板変性症
椎間板変性症とは、背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が変形する疾患です。椎間板の変形により、腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症、腰椎すべり症などの様々な病気につながる恐れがあります。
この記事の著者
大阪本院 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任