治療症例 / 院長ブログ

椎間板ヘルニアに対するレーザー治療をした20代男性

患者様の情報

20代 男性

疾患・症状

患者様の状態

患者様は学生様で、以前より第5腰椎分離症を指摘されており、今年4月頃より腰部から臀部にかけての神経痛を自覚する様になられました。運動部に所属されており、慢性的な負荷が腰部にかかっている状態であられます。


検査

MRI

MRI

腰のMRI検査ですが、第4腰椎と第5腰椎の間にある椎間板が変形しており、椎間板ヘルニアと診断されます。


治療

椎間板造影検査ではまったく造影剤が入らず、椎間板内圧の上昇が確認されました。椎間板内圧を下げる目的で、PLDD(椎間板レーザー)を行っています。

Annulogram検査

椎間板に対してAnnulogram検査を行っているところです。造影剤の染み込みすらなく、繊維輪の損傷は認めません。

PLDD法(経皮的レーザー椎間板減圧術)

PLDD治療の様子を動画で説明しております。この様に椎間板内の髄核部分を蒸散させることで、椎間板内の圧力を下げています。治療時間は19分でした。


院長の一言

レーザー治療

椎間板の減圧治療には、PLDD(経皮的レーザー椎間板減圧術)やディスコゲル治療(セルゲル法)およびヘルニコア治療などがあります。これらの治療法のなかで、PLDDの利点は有効率が同程度であるのにコストが非常に安く、安全性が最も高いことです。歴史の古い治療ではありますが、良い治療だと思います。

阪神優勝

さて、昨日、我らの阪神タイガースは見事にセリーグ優勝を果たしてくれました。私も甲子園に出向いており、目の前で胴上げを見る事ができて感無量でした。

ただし、めちゃめちゃ暑かったです。午後6時スタートとはいえ、満席の観客席と熱気の中で、浜風も客席には入ってきませんでしたので、サウナみたいな環境のなかで応援しておりました。それはそれで良いのですが、ビールを飲むと酔いが回るのが早かったです。

甲子園

次はCSシリーズに向けて準備します!


今回の治療法

PLDD法(経皮的レーザー椎間板減圧術)

治療期間

日帰り

治療費用

308,000円~473,000円(税込)

リスク・副作用

治療を受けた後に今までになかった腰痛や痺れ、太ももに筋肉の張りを感じる場合があります。症状や状態により個人差がありますが、手術後1週間~1ヵ月程、これまでになかった症状が一時的に続くこともあります。また、外科的手術と比べると確率は非常に低くなりますが、治療箇所からの感染症や合併症などのリスクがあります。


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この記事の著者

医療法人蒼優会 理事長・野中腰痛クリニック 大阪本院 院長:野中康行

大阪本院 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


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