治療症例 / 院長ブログ

改善した方と改善しない方の差はどこにある?

患者様の情報

改善した患者さま

70代 男性

疾患・症状

治療法

ディスクシール治療

治療前の状態

神経痛・10分歩行は可能

改善しなかった患者さま

60代 男性

疾患・症状

治療法

ディスクシール治療

治療前の状態

神経痛・10分歩行は可能


治療前のMRI検査

改善した患者さま

改善した患者さまのMRI

椎間板は50%以上減少しており、脊柱管狭窄症も合併している状態でした。比較的シビアな状態です。

改善しなかった患者さま

改善しなかった患者さまのMRI

椎間板容量は30%程度の減少、脊柱管狭窄症は軽度の状態です。画像上は比較的軽症といえます。


診察内容

いずれも治療後1年経過した状態で診察させていただきました。改善した方では、ゴルフが再開できるまで改善され、大変満足しておられました。一方、改善のなかった方の場合は、しびれがまったく改善せず、満足度が非常に低い状態でした。幸いにも神経痛がほとんどないために生活は可能であるものの、しびれによる精神的ストレスは耐え難い状況でした。画像上の重症度だけなら、改善がなかった方の方が軽傷であったのに、なぜ改善しなかったのでしょうか?


治療効果に差が出る理由

ディスクシール治療は椎間板を修復する治療になります。神経を修復することはできないため、治療前に神経の軸索部分に恒久的な障害や神経周囲の癒着病変が存在していたりすると治療効果に差が出てきます。また、腰椎周囲の間接障害などが存在すると改善率に差が出るとされています。


治療前に予想できるのか?

治療前に神経障害や間接障害などが確実に判定できれば治療成功率は100%になります。しかしながら、MRI検査であっても神経にどの程度障害が存在しているかは判定できませんし、画像上は病変が軽傷に見えたとしても神経障害が進行していることも多々あります。つまり、MRI画像では病変部位を推定することはできるものの、正確な重症度は判定ができません。基本的に画像検査では質的な診断は困難です。


改善がなかったらどうするのか?

治療後も改善がない場合には、追加で椎間板外治療を行うことで症状の改善を図ることが可能であるため、受診いただいた患者様にも追加治療のご説明をさせていただきました。患者様に満足していただくために、追加対策を継続していきます。クリニックも結局のところ信用第一です。


院長の一言

休日

休診日に自宅近くにある新奈良ゴルフカントリーに初めて行ってきました。設備は古くプレー代は7,500円とお安かったのですが、ティーグランド付近にクーラーボックスが置いてあって、中に氷とおしぼりが入っていたり、30円くらいの小さいアイスバーをおばちゃまが無料で配っていたり、スタッフ全員がお客さんに一生懸命できることをしておられました。

また、浴場では昭和レトロなタイルが敷き詰められていて、古いですが、きれいに清掃されており、気持ちよく昭和を感じることができました。某グループでは、安い=コスト削減=サービス削減をまじまじ感じるのですが、このゴルフ場では、安い=コスト削減=できる限りの心配りとサービスを感じました。リピートしたくなりますよね。

院長
ゴルフボール

新奈良ゴルフカントリーが買収されず、独立経営が可能な理由がわかりました。心遣いって大切やわ。あと信用も。


今回の治療法

ディスクシール治療(Discseel® Procedure)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は、一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって、周りの筋肉や関節、靭帯などの広がりにより、筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


関連するの疾患と症状

腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症とは、背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛や足の神経障害、歩行困難などの症状を引き起こします。

坐骨神経痛

坐骨神経痛

坐骨神経痛

坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニア腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚部に痛みや痺れを感じる症状です。


この記事の著者

医療法人蒼優会 理事長・野中腰痛クリニック 大阪本院 院長:野中康行

大阪本院 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


閉じる