治療症例 / 院長ブログ

デスクワークで腰痛が悪化した40代男性

患者様の情報

40代 男性

疾患・症状

患者様の状態

患者様は経理業務を専門とし、20年以上、毎日6時間以上もデスクワークに従事されておられました。特に運動はされておらず、週末も自宅で過ごされることが多いとのことで、昨年から腰痛が出現し、今年5月頃からは坐骨神経痛が出現するようになられています。5年前に、ご祖父様が当院で治療を受けられていたことから、本日受診されています。


検査

MRI

MRI

腰のMRI検査です。複数の椎間板で容量が減少しており、脊柱管狭窄症の合併が確認されます。


治療

理論上、座位は立位よりも腰の負担が1.5倍も増えること、椎間板容量が十分に残っていればリハビリだけでも症状の改善は期待されることをご説明しましたが、原因治療を希望されたため、DRT法(椎間板再生治療)を推奨いたしました。

Annulogram検査

椎間板に対してAnnulogram検査を行っています。椎間板内の損傷部分が黒く映っているのが確認できます。

DRT法(椎間板再生治療)

DRT法(椎間板再生治療)を行っているところです。

治療前後のレントゲン

治療前後のレントゲン

治療前後のレントゲン写真になります。左側が治療前、右側が治療後になります。デスクワークの際には30~40分おきにストレッチをするようにお願いしました。


院長の一言

遺言

9月22日から5日間ほどインドネシアへの出張が予定しています。腰痛治療について現地の医師に説明をさせてもらうんですけど、今、インドネシアでデモしてますやん……。バス停とか燃えてるし、大丈夫なんやろか? 現地のガイドさんは「だいじょぶね。あんしんね」と片言の日本語で状況を教えてくれたそうですけどね……いやいやアカンやろ。とりあえず、遺言状だけは書いとこ思てます。最近は反抗ばかりしてくる長女には、僕の靴下だけ相続するようにと。

ヘルメット子:遺言書

今回の治療法

DRT法(経皮的椎間板再生治療)

治療期間

日帰り

治療費用

1,430,000円~1,760,000円(税込)

リスク・副作用

治療後は内出血・腫れ・発赤・疼痛・かゆみ・変色・および圧痛が発生することがあります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。

禁忌事項

血液疾患に罹患中の方(血小板減少症、高度の欠乏性貧血など)、感染に伴う全身症状(発熱など)、癌・悪性腫瘍と診断され術後治療中の方は治療できません。


関連するの疾患と症状

腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症とは、背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛や足の神経障害、歩行困難などの症状を引き起こします。

変形性腰椎症

変形性腰椎症

変形性腰椎症

変形性腰椎症とは、背骨の変形により骨の棘ができる疾患です。椎間板の変形や背骨の不安定性により骨の棘ができ、腰痛や足の神経障害を引き起こします。


この記事の著者

医療法人蒼優会 理事長・野中腰痛クリニック 大阪本院 院長:野中康行

大阪本院 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


閉じる