患者様の情報
40代 女性
疾患・症状
患者様の状態
3年前より坐骨神経痛を自覚する様になり、脊柱管狭窄症と診断されています。内服薬やリハビリなどの保存的治療は継続されていますが、改善がなく悪化する状況であり、疲れ果てて当院を受診されています。
検査

腰のMRI検査ですが、第2腰椎から第1仙骨まで広い範囲で椎間板が潰れており、椎間板容量も50%以下になっているところが散見されます。脊柱管狭窄症と診断致します。
治療
今回はディスクシール治療を行っています。

局所麻酔と鎮静剤を併用しております。鎮静剤は投与後30秒ほどで効果が出現しますので、あっという間に寝てしまわれました。
Annulogram検査

椎間板検査(Annulogram検査)を行うことで椎間板の損傷部分が確認できます。
損傷部分が黒く映っているのが確認できます。
ディスクシール治療
ディスクシール治療を行っているところになります。
治療前後のレントゲン

治療前後のレントゲン写真です。左側が治療前、右側が治療後になります。鎮静剤を使用してから目覚めるまで約20分ほどでした。
院長の一言
たくらみ
冬に八甲田山のパウダースキーに行くため、6月頃からコツコツと家族サービスに精を出しています。昨日は、子供部屋に机が欲しいと長女が言い出したので、大阪の大正区にあるIKEAまで「運転手」兼「荷物係」兼「ATM」として付き添いました。朝10時に出発して帰宅したのが15時頃。さらに机の組み立てを行い、2階の子供部屋まで配送……。長男は手伝ってくれたのですが、長女は手伝うどころか、漫画を見ながらお菓子をパリパリ食べてるだけ。発した言葉が「あんがとねー」。……シバいたろかと思いましたけど、パウダースキーのためにグッと堪えました。

今回の治療法
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
治療期間
日帰り
治療費用
1,320,000円~1,650,000円(税込)
リスク・副作用
治療後2週間程度は、一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって、周りの筋肉や関節、靭帯などの広がりにより、筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
関連するの疾患と症状

腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症とは、背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛や足の神経障害、歩行困難などの症状を引き起こします。

坐骨神経痛

坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚部に痛みや痺れを感じる症状です。
この記事の著者

大阪本院 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任