患者様の情報
50代 男性
疾患・症状
状態
建築関係の仕事に従事されていましたが、腰痛により3ヵ月間休職された後、1月にDRT(椎間板再生治療)を受けられました。
治療後の経過
治療後1ヵ月目のご連絡時点で腰痛は改善し、仕事にも復帰されていました。治療後3ヵ月目のご連絡時も症状は安定していましたが、6ヵ月目のご連絡時に股関節に痛みを自覚するようになったため、本日受診されています。
治療前後の状態
VAS Score(疼痛スケール)
2024年1月 | 2025年3月 | 2025年7月 | |
---|---|---|---|
腰の痛み | 9点 | 0点 | 0点 |
下肢の痛み | 0点 | 0点 | 0点 |
しびれ | 1点 | 0点 | 0点 |
臀部の痛み | 5点 | 0点 | 0点 |
(患者様に痛みを10段階で評価してもらい、0点は痛みがない状態を意味します)
検査
治療前のMRI検査

第4腰椎と第5腰椎に椎間板ヘルニアを認めます。この部分にDRT(椎間板再生治療)を行いました。
治療後本日のMRI検査

椎間板ヘルニアの吸収が確認できました。治療部位に問題はないように見えます。
診察
DRT(椎間板再生治療)により、ヘルニア症状(腰痛と下肢のしびれ)は改善していますが、左股関節が新たに出現していました。外旋させると鈍痛が出現するため、大腿臼蓋(股関節の根本部分)の障害が疑われました。腰が原因ではないのですが、股関節のリハビリは必要であると判断しました。
まとめ
腰の病気がある方は、股関節やひざ関節にも病気がある可能性が高いのですが、痛みを放置していると悪化していくことが多いので、痛みが2週間以上続く場合や下肢の神経痛がある場合には医療機関を受診されることが肝要です。逆に2週間以内に自然改善する腰痛や関節痛は一時的な炎症である可能性が高いので様子を見ても良いと考えますが、繰り返す場合には受診をお勧めします。
院長の一言
東京のたこ焼き
昨日から東京院で診察をしてまして、宿泊ホテル近くでたこ焼き屋があったんでテイクアウトしたんです。いざ、たこ焼きを摘まんでみると、外も中身も同じ触感やったんです。たこ焼きは「外はカリカリ、中はフワフワ」が基本やちゃいますのん? 【べちゃべちゃ】なんですよたこ焼きが……これは焼いてるというより煮詰めてる感じで、大阪やったら【ぺちゃ焼き】と呼ばれる代物です。「たこ焼きちゃうやん」と思いながらも全部いただきましたが、まあまあ美味しかったです。せやけど、東京のたこ焼きはこれが普通なんかどうかが気になりまして、他のたこ焼き屋さんも回って調べてみようと思うてます。

ジャニーズ
昨日、外来の患者様から僕の容姿を見て「ジャニーズでも行けるんじゃない」と言われたんですね。「いやいや、50手前のおっさんです」とお答えしたんですが、実はオーディション受けてみよかなと一瞬でも夢想した自分がそこにいてました。(笑)

今回の治療法
DRT法(経皮的椎間板再生治療)
治療期間
日帰り
治療費用
1,430,000円~1,760,000円(税込)
リスク・副作用
治療後は内出血・腫れ・発赤・疼痛・かゆみ・変色・および圧痛が発生することがあります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
禁忌事項
血液疾患に罹患中の方(血小板減少症、高度の欠乏性貧血など)、感染に伴う全身症状(発熱など)、癌・悪性腫瘍と診断され術後治療中の方は治療できません。
関連するの疾患と症状

腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニアとは、背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し、神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛やぎっくり腰などの症状を引き起こします。
この記事の著者

大阪本院 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任