治療症例 / 院長ブログ

ヘルニアの外科的手術後の再発(30代男性)

患者様の情報

30代 男性

疾患・症状

患者様の状態

患者様は昨年12月に椎間板ヘルニアに対して外科的手術(椎間板摘除術)をされています。手術後1ヵ月ほどは順調でしたが、今年1月頃より右足の坐骨神経痛が再発し、歩けないほど悪化してしまわれました。内服薬とリハビリでの治療を行われるも、改善が乏しいために当院を受診されています。


検査

MRI

腰のMRI検査です。手術した部分のヘルニアが再発しているのがわかります。


治療

椎間板繊維輪の損傷が再発の原因であると判断しました。神経症状もあるため、DRT法(椎間板再生治療)を行う事をお勧めしました。

Annulogram検査

椎間板繊維輪の損傷部分が造影検査で映し出されています。

DRT法(椎間板再生治療)

DRT法(椎間板再生治療)を行っているところです。損傷部分の修復も兼ねています。治療時間は21分でした。治療後2時間で歩いて帰宅することが出来ました。


院長の一言

ボヤキ

昨日は甲子園に行っておりました。阪神タイガースの勝利を確信しながら応援していたのですが、終わってみれば完封負け。ドラゴンズの高橋投手が良すぎました。朝から自宅の雑草抜き、車の洗車、子供の送り迎えを頑張って終わらせて、気合十分で応援したのですが思いは届かずでした。くそー。

甲子園

今日は気分を入れ替えて、大学時代の同級生と同窓会気分で食事をしに行く予定です。僕を入れて3人ですが、残り2人は循環器内科医で頑張っているようです。現場目線で医療の問題点を聞いてこようかなと思っています。

ヘルメット子:同窓会

今回の治療法

DRT法(経皮的椎間板再生治療)

治療期間

日帰り

治療費用

1,430,000円~1,760,000円(税込)

リスク・副作用

治療後は内出血・腫れ・発赤・疼痛・かゆみ・変色・および圧痛が発生することがあります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。

禁忌事項

血液疾患に罹患中の方(血小板減少症、高度の欠乏性貧血など)、感染に伴う全身症状(発熱など)、癌・悪性腫瘍と診断され術後治療中の方は治療できません。


関連するの疾患と症状

腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニアとは、背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し、神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛やぎっくり腰などの症状を引き起こします。

坐骨神経痛

坐骨神経痛

坐骨神経痛

坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニア腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚部に痛みや痺れを感じる症状です。


この記事の著者

医療法人蒼優会 理事長・野中腰痛クリニック 大阪本院 院長:野中康行

大阪本院 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


閉じる