患者様の情報
40代 女性
疾患・症状
患者様の状態
2年ほど前から腰痛を自覚されていました。今年になり左足に神経痛が出現するようになったため、学生時代から続けておられるテニスが出来なくなってしまわれました。テニスサークルでの催しなども楽しみにされており、どうしてもテニスがしたい為に当院を受診されています。
検査

腰のMRI検査です。典型的な椎間板ヘルニアです。脊柱管狭窄症は一部で疑われますが軽症と言えます。
治療
椎間板容量も低下しており、減圧治療であるPLDD(レーザー治療)やディスコゲル治療(セルゲル法)は適応外であると判断し、ディスクシール治療を行う事にしております。
Annulogram検査
椎間板に対してAnnulogram検査を行っているところです。予測通り、椎間板繊維輪の損傷が黒く映し出されました。
ディスクシール治療
ディスクシール治療を行っているところです。
テニスの再開は8月末頃には可能であるとご説明しました。インドアテニスだと、冷房が効いているので夏でもプレイできることを伺い、驚きました。
院長の一言
野望
スキーを趣味にしている人は分かると思いますが、私は7月頃から冬スキーの予定を立てはじめます。予定を立てる事は楽しいのですが、今年は青森県の八甲田山に行ってやろうと思っています。10年ほど前に一度バックカントリー(ガイド付)に行った事があり、パウダースノーが素晴らしかった記憶があります。一人で行くのは面白くないので、スキー仲間に連絡を取って3~4人のパーティーで行くことを考えているのですが、問題は家族を置いていくことになるので、今はやりのディール(トランプさん?)が必要になることですね。ちなみに八甲田山に行くことは、家族にはまだ内緒です。

今回の治療法
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
治療期間
日帰り
治療費用
1,320,000円~1,650,000円(税込)
リスク・副作用
治療後2週間程度は、一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって、周りの筋肉や関節、靭帯などの広がりにより、筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
関連するの疾患と症状

腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニアとは、背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し、神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛やぎっくり腰などの症状を引き起こします。

椎間板変性症

椎間板変性症とは、背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が変形する疾患です。椎間板の変形により、腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症、腰椎すべり症などの様々な病気につながる恐れがあります。

坐骨神経痛

坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚部に痛みや痺れを感じる症状です。
この記事の著者

大阪本院 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任