患者様の情報
60代 女性
疾患・症状
患者様の状態
今年3月頃より坐骨神経痛が出現しはじめ、5分程しか歩く事が出来なくなられています。ご主人は他界されており、ご友人と旅行することが趣味であられます。今回、ご友人が当院で治療後に旅行が出来るようになっていたため、当院を紹介受診されました。
検査
腰のMRI検査です。複数の椎間板が潰れており、椎間板容量も50%以下となっており脊柱管狭窄症と診断致します。

治療
椎間板が潰れている為、ディスクシール治療かDRT(椎間板再生治療)が必要になるとご説明したところ、ご友人が受けられたディスクシール治療を希望されました。
Annulogram検査
椎間板に対してAnnulogram検査を行っているところです。損傷部分が黒く映っています。ディスクシール治療の適応があることが確認できました。
ディスクシール治療
ディスクシール治療を行っているところです。
治療前後のレントゲン

治療前後のレントゲン写真です。左側が治療前、右側が治療後になります。
院長の一言
休日
昨日は13時半からタイガース対スワローズ戦がありましたので、自宅の駐車場で焼き鳥を焼きながら応援しておりました。気温は30度以上でしたが、駐車場は日陰になっているのでビールを飲みながら伊藤将司投手の完封勝ちを最後まで見る事ができて良かったです。昼間からの野球観戦+ビール+焼き鳥は最高です。

今回の治療法
DRT法(経皮的椎間板再生治療)
治療期間
日帰り
治療費用
1,430,000円~1,760,000円(税込)
リスク・副作用
治療後は内出血・腫れ・発赤・疼痛・かゆみ・変色・および圧痛が発生することがあります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
禁忌事項
血液疾患に罹患中の方(血小板減少症、高度の欠乏性貧血など)、感染に伴う全身症状(発熱など)、癌・悪性腫瘍と診断され術後治療中の方は治療できません。
関連するの疾患と症状

腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症とは、背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛や足の神経障害、歩行困難などの症状を引き起こします。

坐骨神経痛

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この記事の著者

大阪本院 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任