治療症例 / 院長ブログ

追加治療を希望された患者様(80代男性)

患者様の情報

80代 男性

疾患・症状

患者様の状態

約20年前に脊椎手術(固定術)をされていますが、腰痛と坐骨神経痛が続くため、2年前に当院でディスクシール治療を行いました。治療後は腰痛と坐骨神経痛は半減しましたが、足裏のしびれだけが残存しているため、当院を再度受診されています。


検査

レントゲン

腰のレントゲン写真です。腰椎固定術によりボルトが留置されていることが確認できます。

レントゲン

MRI

腰のMRI検査です。脊柱管狭窄症が再発している状態です。

MRI

治療

STR療法

しびれの原因としては、後遺症または神経周囲の持続性の炎症が考えられました。治療としては、後遺症であればSCS(脊髄神経刺激療法)、持続性の炎症であればSTR治療(幹細胞培養上清液治療)がありますが、現時点ではリスクの低いSTR治療を先行して行う事を推奨いたしました。

治療の様子

STR治療の様子です。椎間板外の治療であり、特殊な検査は必要ないことから細い針での治療となります。神経を傷つける事はありません。治療時間は12分ほどでした。今後、3ヵ月以内にしびれの改善が得られるか確認をしていきます。


まとめ

ディスクシール治療の有効性は明らかですが、椎間板外の炎症に対しては追加治療が必要になることもあります。


院長の一言

自負

みなさまもご存知の通り、当院では、日本国内の他院で行われている日帰り腰痛治療のカテゴリーは全て網羅しております。また最近では、北米の医療機関と提携することで上述のような椎間板外治療を提供しており、既存とは違うステージの治療を提供しております。


さて、今日から阪神戦が開始となります。村上投手に期待です!

ヘルメット子:出陣

今回の治療法

STR療法(幹細胞由来組織修復因子療法)

治療期間

日帰り

治療費用

440,000円~605,000円(税込)

リスク・副作用

治療後は内出血・腫れ・発赤・疼痛・かゆみ・変色・および圧痛が発生することがあります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。

注意事項

幹細胞培養上清液の投与を一度でも受けられた方は、以降の献血ができなくなります。


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この記事の著者

医療法人蒼優会 理事長・野中腰痛クリニック 大阪本院 院長:野中康行

大阪本院 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


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