治療症例 / 院長ブログ

治療後1年・・腰痛発作が出現(ゴルフ好きな50代男性の場合)

患者様の情報

50代 男性

疾患・症状

状態

椎間板ヘルニアによる左足の坐骨神経痛があり歩行にも支障が出ていた方です。昨年11月にディスクシール治療を行い、6か月程度経過したころから症状の改善がみられ、ゴルフやサーフィンも再開されていたそうです。しかし、今年11月にゴルフをした際に腰痛発作が出現したため、本日来院されています。


検査

治療前MRI検査

治療前のMRI画像

治療前のMRI画像です。L4/5 L5/S椎間板変性症と椎間板ヘルニアがあり、この部分にディスクシール治療を行いました。

治療後MRI検査

治療後のMRI画像

治療後のMRI画像です。ディスクシール治療部位のヘルニアは吸収しており安定していますが、あらたにL2/3部分に膨隆型ヘルニア(軽症)を認めています。


診察結果

椎間板治療部位とは異なるL2/3部分で、新たに膨隆型ヘルニアを認めておりましたので腰痛発作の原因と判断しました。ヘルニアは軽症であり、1か月程で自然改善する見込みであるとご説明しました。


まとめ

お話を伺うと、ゴルフで満振り(フルスイング)したことが原因とのことでした。体の柔軟性も低いようであり、ストレッチの重要性をご説明しております。診察中に患者様の奥様より「ストレッチの仕方が甘いわよ」との指摘が入りタジタジの場面もありましたが、和気あいあいのご夫婦であることが何よりでした。


院長の一言

計画と実行

まだ、家族には内緒なんですけど2月に白馬でスキーを計画しとります。大学時代の先輩たちと行く予定なんですけど・・・家族の理解を得つつ、どのように実行していくかが課題ですわ。家事手伝い(庭掃除、靴の洗濯、部屋の模様替え、風呂掃除、家族全員のスキー板ワックスがけ)は前提として追加で「画期的な何か」が必要やと思てます・・・すべての用意、運転、食事まで僕が段取りする【日帰りスキーツアー】はどうですやろか、奈良からなら、奥伊吹スキー場なんかは日帰り可能やし。とりあえず、【日帰りスキーツアー】+【土下座】のセットでいっとこか。

ヘルメット子:聞いていません

今回の治療法

ディスクシール治療(Discseel® Procedure)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は、一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって、周りの筋肉や関節、靭帯などの広がりにより、筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


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この記事の著者

医療法人蒼優会 理事長・野中腰痛クリニック 大阪本院 院長:野中康行

大阪本院 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


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