患者様の情報
50代 男性
疾患・症状
状態
7月頃より坐骨神経痛が出現し、近くの整形外科では脊柱管狭窄症を指摘されています。お仕事の都合もあり、外科手術は希望されませんでした。今回、ご友人が当院で改善されたことから紹介で受診されています。
検査
MRI検査

腰のMRI検査ですが、複数の椎間板が潰れており容量も50%以下にまで低下しております。神経の通り道である脊柱管も狭くなっていることが確認されます。
治療
DRT法(経皮的椎間板再生治療)を行っております。
Annulargram(アニュラグラム検査)
L2/3の椎間板造影検査です。損傷部分が黒く映っています。
DRT法(経皮的椎間板再生治療)
DRTではフィブリン製剤を使用するディスクシール治療を先行して行います。その後に血小板由来の修復因子を椎間板外にある神経根に投与していきます
治療前後のレントゲン写真

治療前後のレントゲン写真になります。左側が治療前、右側が治療後になります。DRT法(経皮的椎間板再生治療)はディスクシール治療(椎間板修復治療)を基礎としてPRP成分を追加したものになります。
院長の一言
金利上昇
長期金利が1.9%まで上がったそうですが、住宅ローンなどが大変になってきそうです。日本銀行も12月に金利を上げる可能性が高くなっておりますが、理由は景気が上向いているとのことらしいです。ほんまかいな……。

今回の治療法
DRT法(経皮的椎間板再生治療)
治療期間
日帰り
治療費用
1,430,000円~1,760,000円(税込)
リスク・副作用
治療後は内出血・腫れ・発赤・疼痛・かゆみ・変色・および圧痛が発生することがあります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
禁忌事項
血液疾患に罹患中の方(血小板減少症、高度の欠乏性貧血など)、感染に伴う全身症状(発熱など)、癌・悪性腫瘍と診断され術後治療中の方は治療できません。
関連するの疾患と症状
腰椎椎間板ヘルニア
腰椎椎間板ヘルニアとは、背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し、神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛やぎっくり腰などの症状を引き起こします。
腰部脊柱管狭窄症
腰部脊柱管狭窄症とは、背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛や足の神経障害、歩行困難などの症状を引き起こします。
この記事の著者
大阪本院 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任