患者様の情報
60代 男性
疾患・症状
状態
患者様は長年、夏はウィンドサーフィンやジェットスキー、冬場はスノーボードをされておられます。10月頃より腰痛が悪化し、足のしびれも出現するようになられました。整形外科を受診されたところ、脊柱管狭窄症と診断されています。スポーツ禁止となったところで、当院で治療を受けられたご友人から紹介を受けられ、受診されています。
検査
MRI検査

腰のMRI検査となります。椎間板容量は減少し脊柱管狭窄症を合併しています。程度としては中等症ではありますが、この状態でスポーツを継続する事は危険であると判断します。
治療
神経障害も伴っており、DRT法を推奨させて頂きました。私自身もDRT法を受けており、患者様ご本人も治療を希望されていました。
Annulogram(アニュログラム検査)
Annulogram検査で繊維輪が損傷していることを確認できます。確認するだけでなく、ディスクシール治療を行う際の指標となりますので、非常に重要な検査になります。
ディスクシール治療
DRT法を行っているところです。薬剤で損傷部分がきれいに埋まっていく様子が確認できます。また、同時にPRPは神経根周囲に投与していきます。
治療前後のレントゲン写真

治療前後のレントゲン写真になります。左側が治療前、右側が治療後になります。
今シーズンの雪遊びは中止となりますが、来シーズンのマリンスポーツには間に合う予定だとご説明いたしました。
院長の一言
車のヒューズが飛びました
昨日、愛車であるJeep Wrangler(走行距離約12万キロ)のエンジンがかからなくなってしもたんですね。JAFに見てもろたんですけど、メイン基板のヒューズが飛んでしもたらしいんです。

ほんでレッカー移動となりました。ランドクルーザー70に乗り換えるところやったんですけど、乗り換え前に力尽きてまいました。今までありがとう。

今回の治療法
DRT法(経皮的椎間板再生治療)
治療期間
日帰り
治療費用
1,430,000円~1,760,000円(税込)
リスク・副作用
治療後は内出血・腫れ・発赤・疼痛・かゆみ・変色・および圧痛が発生することがあります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
禁忌事項
血液疾患に罹患中の方(血小板減少症、高度の欠乏性貧血など)、感染に伴う全身症状(発熱など)、癌・悪性腫瘍と診断され術後治療中の方は治療できません。
関連するの疾患と症状
腰部脊柱管狭窄症
腰部脊柱管狭窄症とは、背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛や足の神経障害、歩行困難などの症状を引き起こします。
坐骨神経痛
坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚部に痛みや痺れを感じる症状です。
この記事の著者
大阪本院 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任