患者様の情報
40代 男性
疾患・症状
状態
患者様はゴルフ歴20年以上になられる方です。椎間板ヘルニアによる坐骨神経痛で6ヵ月以上ゴルフが出来ていない状態との事でした。当院で治療を受けられたゴルフインストラクターの靏原さんの動画をご覧になり受診されています。
検査
MRI検査

腰のMRI検査です。第4腰椎と第5腰椎の椎間板容量が低下しており、わずかに変形している部分が確認されます。おそらく、この部分では繊維輪が損傷し、内部にある髄核成分が漏出し、神経周囲で炎症を引き起こしているものと推測されました。
治療
推測を確認する為にAnnulogram検査を行ったところ、見事に神経側に繊維輪の損傷が確認されました。損傷部分に対してはディスクシール治療を行っております。
Annulogram(アニュログラム検査)
Annulogram検査により損傷部分が映っています。
ディスクシール治療
ディスクシール治療で損傷部分を修復しているところになります。
治療前後のレントゲン写真

治療前後のレントゲン写真です。左側が治療前、右側が治療後になります。春頃までに体を鍛えてゴルフを再開される予定です。
院長の一言
やっぱすごいわ
昨日、元阪神タイガースの鳥谷敬さんとゴルフに行ってきました。噂では聞いていたのですが、ドライバーの飛距離がすごかったです。ドライバーなのに低めの弾道で飛び出してグングンせり上がっていくような弾道でした。アイアンもターフをしっかり取られてボールを捕まえていました。そして、すべて歩いてラウンドされるんですよね。トレーニングを兼ねているらしいんです。ちなみに、へぼへぼの僕はカートを使ってスコア96でした。鳥谷さんのスコアは84ですけど、全く納得のいくゴルフではなかったようです。やっぱすごいわ!

今回の治療法
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
治療期間
日帰り
治療費用
1,320,000円~1,650,000円(税込)
リスク・副作用
治療後2週間程度は、一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって、周りの筋肉や関節、靭帯などの広がりにより、筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
関連するの疾患と症状
腰椎椎間板ヘルニア
腰椎椎間板ヘルニアとは、背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し、神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛やぎっくり腰などの症状を引き起こします。
坐骨神経痛
坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚部に痛みや痺れを感じる症状です。
この記事の著者
大阪本院 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任