患者様の情報
70代 女性
疾患・症状
状態
腰痛歴は20年以上で、ご主人の介護を10年以上されておられました。最近はご自身で使える時間が出来るようになられたのですが、坐骨神経痛が出現するようになり、出かける事もままならない状態となられています。整形外科を受診され、脊柱管狭窄症と診断されるも外科的手術はリスクが高い事から断念され、当院を受診されています。生活を取り戻したいと希望されておられました。
検査
MRI検査

腰のMRI検査です。長年腰に負担をかけ続けた結果、椎間板は潰れており脊柱管狭窄症の合併も明らかです。少なくとも10年前であれば減圧治療で済んでいたと思われます。
治療
ディスクシール治療を推奨させて頂きました。
Annulogram(アニュログラム検査)
Annulogram検査で、損傷部分を確認しています。
ディスクシール治療
ディスクシール治療を行っているところです。椎間板がわずかですが持ち上がるレベルまで治療を行っていきます。
治療前後のレントゲン写真

治療前後のレントゲン写真です。左側が治療前、右側が治療後になります。
耐えがたきを耐えてこられたのに「坐骨神経痛でやりたいことを断念されるのはもったいないですよ」とご説明しました。良い治療は費用は掛かるものですが、結果として満足いただけるような治療を提供させて頂きました。
院長の一言
介護保険制度が
今日、朝のニュースで介護保険制度について政府の見解が発表されたことを知りました。どうも、政府は介護保険関係にこれ以上のお金は出さへんらしいです。人件費や材料費が高騰しとるのはわかっとるけど、介護施設が投資をして効率化を図って乗り切ってねと言う事らしいらしいんですわ……。簡単に言うと、介護施設は自助努力でインフレ乗り切ってねってことなんですけどね。おまけに「利用者負担もあげますよ」ってことらしいんですわね。足りへん分は国民が支払っといてーってこと。「政府にお金が無いねん」て言われても、天下り企業や献金企業にぎょうさん流してるんちゃう?と思ってしまいますのは自分だけでっしゃろか? ボケんようにがんばらなあきまへんわ。

今回の治療法
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
治療期間
日帰り
治療費用
1,320,000円~1,650,000円(税込)
リスク・副作用
治療後2週間程度は、一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって、周りの筋肉や関節、靭帯などの広がりにより、筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
関連するの疾患と症状
腰部脊柱管狭窄症
腰部脊柱管狭窄症とは、背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛や足の神経障害、歩行困難などの症状を引き起こします。
坐骨神経痛
坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚部に痛みや痺れを感じる症状です。
この記事の著者
大阪本院 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任