患者様の情報
50代 男性
疾患・症状
状態
10年前からゴルフ(シングルプレイヤー)をされておられ、今年8月頃から坐骨神経痛が出現するようになり悩まれていました。当院で治療を受けられたゴルフインストラクターの靏原弘高さんのYouTube動画を見られて当院を受診されています。
検査
MRI検査

腰のMRI検査です。椎間板が変形しており椎間板ヘルニアと診断致しました。椎間板容量は低下しているので、整体やリハビリだけでは改善が困難であろうと推察致します。
治療
椎間板機能の低下とヘルニアによる炎症により、神経障害が進行していると判断しましたのでディスクシール治療を行いました。
Annulogram(アニュログラム検査)
椎間板損傷部位が黒く映っています。黒く映らなければ損傷部分が無いと判断され、内圧が高い事を確認し、減圧治療に切り替えることになりますが、黒く映っている為に予定通りディスクシール治療を行っています。
ディスクシール治療
ディスクシール治療の様子です。損傷部分を目がけてにフィブリン製剤を投与していきます。
治療前後のレントゲン写真

治療前後のレントゲン写真です。左側が治療前、右側が治療後になります。今年8月に神経障害が出現したばかりですので、完治するはずだとご説明しました。
院長の一言
力んだらあかん
来週に鳥谷さんとゴルフを予定しているのですが、シングルプレイヤーらしいんです。僕よりも年下やし大負けしたくないので、昨日打ちっぱなしに行ってきました。200球ほど打ってきたんですけど、曲がる曲がる。下半身のねじれを使って打とうと思うと、体幹筋力がないので体が開いてしまってスライスが出るようなんですね。そこで、下半身はあまり使わず上半身のねじれだけ利用して、スイング軌道を重視した打ち方に変えてみたところ、飛距離は10~20ヤードほど落ちるのですが、ほぼまっすぐにボールが飛んでいくではないですか! 「求めてたんはこれや」思いましたね。力んだらあかんのですわ。ゴルフは飛距離ちゃいまんねん。安定性やて。本番どうなるかわからんけど……。

今回の治療法
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
治療期間
日帰り
治療費用
1,320,000円~1,650,000円(税込)
リスク・副作用
治療後2週間程度は、一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって、周りの筋肉や関節、靭帯などの広がりにより、筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
関連するの疾患と症状
腰椎椎間板ヘルニア
腰椎椎間板ヘルニアとは、背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し、神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛やぎっくり腰などの症状を引き起こします。
椎間板変性症
椎間板変性症とは、背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が変形する疾患です。椎間板の変形により、腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症、腰椎すべり症などの様々な病気につながる恐れがあります。
坐骨神経痛
坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚部に痛みや痺れを感じる症状です。
この記事の著者
大阪本院 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任