患者様の情報
60代 女性
疾患・症状
状態
患者様は2022年5月に脊柱管狭窄症による坐骨神経痛で歩けない状態で来院され、当日にディスクシール治療をさせていただいた方です。現在は1万歩以上歩ける状態にまで改善し、今年8月に台湾へ旅行されたそうです。しかし、旅行が終了した後から右の臀部に突っ張るような違和感を自覚するようになり、本日再診となりました。
治療後経過
VAS Score(疼痛スケール)
| 2022年5月 | 2025年11月 | |
|---|---|---|
| 腰の痛み | 5点 | 0点 |
| 下肢の痛み | 10点 | 0点 |
| しびれ | 5点 | 0点 |
| 臀部の痛み | 10点 | 0点 →今年8月に4点 |
(患者様に痛みを10段階で評価してもらい、0点は痛みがない状態を意味します)
MRI検査

2年6ヵ月前のMRI検査で治療前になります。

本日のMRI検査です。椎間板の変性など改善が見られます。ただし、治療前より皮下脂肪と内臓脂肪がかなり目立っています。
診察結果
下肢の神経障害は認めませんでした。10分以上歩行すると右の臀部に突っ張ったような鈍痛を感じるとのことでした。MRI検査ではディスクシール治療部位に問題は認めませんでしたが、かなりの肥満が確認されました。以上のことから、現在出現している鈍痛は軽症であり、体重の減量を行うことで改善する可能性が高いとご説明いたしました。
まとめ
椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症をしっかりと治療したとしても、海外旅行などで腰に負担をかけ続けると症状が再燃することがあります。虫歯の治療と同じで治療後もメンテナンスをしていきましょう、とご説明しました。

わたくしも遊びで海外に行きたいです。
院長の一言
なんか企んでまへんか?
数日前から、長女がやたらと優しくなったんですわ。今までやったら、自宅のダイニングテーブルで長女の前に座っただけで、「きもい…」「くさい…」「きたない…」などと罵られてたんですけど、数日前から「おとうさん、醤油いる?」「おとうさんのお茶、おいとくね♡」なんて言うてくるようになったんですよ。ぜったいに何か企んでますよね、あなた。おそらく、クリスマスに向けた準備が始まったんやと思います。女子ってほんま怖いですわ。わかってても、結局騙されますもん。銀座の高級クラブでぐいぐい行っちゃうのと同じかいな。行かんけど……。

今回の治療法
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
治療期間
日帰り
治療費用
1,320,000円~1,650,000円(税込)
リスク・副作用
治療後2週間程度は、一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって、周りの筋肉や関節、靭帯などの広がりにより、筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
関連するの疾患と症状
腰椎椎間板ヘルニア
腰椎椎間板ヘルニアとは、背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し、神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛やぎっくり腰などの症状を引き起こします。
腰部脊柱管狭窄症
腰部脊柱管狭窄症とは、背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛や足の神経障害、歩行困難などの症状を引き起こします。
坐骨神経痛
坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚部に痛みや痺れを感じる症状です。
この記事の著者
大阪本院 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任