患者様の情報
50代 男性
疾患・症状
患者様の状態
デスクワークを中心のお仕事をされておられます。1年ほど前より歩行時に右足のしびれを自覚するようになられ、徐々に悪化傾向を認めています。脊柱管狭窄症と診断されましたが、手術をするほどではないと言われておられます。とはいえ、ご本人は定年後に海外旅行を予定されており、しっかりと治療をしておきたいと希望され当院を受診されています。
検査
MRI

腰のMRI検査です。腰椎全般にわたって椎間板が潰れており、脊柱管狭窄症の合併も明らかです。
治療
今回はDRT(椎間板再生治療)を選択しております。
Annulogram検査
Annulogram検査では、予想通り椎間板の損傷部位が確認されました。
DRT(椎間板再生治療)
DRTを行っているところです。この間、患者様は鎮静剤で寝ておられました。治療後に今後の悪化予防と症状改善が期待されることをご説明いたしました。ご本人様は海外旅行を非常に楽しみにされておられます。
院長の一言
アメリカ研修
明日から1週間の間、石田副院長と共に渡米いたします。北米における幹細胞関連の治療動向や修復再生治療の現状などを研修する予定です。日本での治療導入を見据えての研修となりますので、私も石田副院長も気合が入っております。現地からブログも随時更新するつもりですが、時差が12時間以上あるので、ブログ内容が1日遅れになるかもしれまへんが勘弁してくださいね! ほな、行ってきまふ!

今回の治療法
DRT法(経皮的椎間板再生治療)
治療期間
日帰り
治療費用
1,430,000円~1,760,000円(税込)
リスク・副作用
治療後は内出血・腫れ・発赤・疼痛・かゆみ・変色・および圧痛が発生することがあります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
禁忌事項
血液疾患に罹患中の方(血小板減少症、高度の欠乏性貧血など)、感染に伴う全身症状(発熱など)、癌・悪性腫瘍と診断され術後治療中の方は治療できません。
関連するの疾患と症状
腰部脊柱管狭窄症
腰部脊柱管狭窄症とは、背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛や足の神経障害、歩行困難などの症状を引き起こします。
坐骨神経痛
坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚部に痛みや痺れを感じる症状です。
この記事の著者
大阪本院 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任