患者様の情報
30代 女性(イギリス国籍)
疾患・症状
患者様の状態
今年1月にスキーで大転倒し、腰部を強打されています。事故直後から右足に坐骨神経痛が出現しており、6ヵ月以上経過しても神経痛としびれが残存しています。英国内ではディスクシール治療が受けられないため、来日されています。
検査
MRI

腰のMRI検査です。第4腰椎と第5腰椎間の脱出型椎間板ヘルニアです。椎間板容量も40%ほど低下しております。この場合、減圧治療(PLDDやセルゲル法)では悪化してしまう可能性があるため適応がなく、ディスクシール治療を選択しております。
治療
Annulogram検査
Annulogram検査を行っているところです。椎間板の損傷部分が確認されました。
ディスクシール治療
ディスクシール治療を行っているところです。損傷が修復されていくことがわかります。
治療前後のレントゲン画像

治療前後のレントゲン写真です。左側が治療前、右側が治療後になります。アメリカで治療を受けることも検討されたそうですが、トラン〇大統領のことを好ましく思っておらず、日本を選択したそうです。
院長の一言
M&Aばっかり
ここ1年、クリニックだけやなく自宅にも「医療法人を買いたい」という手紙が毎週届き続けとります。上場企業などの大手だけでなく、中堅どころからもお手紙が来るんですわ。美容業界では、かなり活発に医療法人の買収や合併が繰り返されとるようですが、腰痛クリニックにも流れがきとるようです。医療法人の経営権を譲るかわりに多額の退職金をもらって引退したまではええけど、半年もしたら暇すぎて後悔してる先輩医師もいてます。まあ暇はさておき、特殊な治療を行っているうちのクリニックなんかでは、治療後の患者さんが困ってしまうんで絶対に売却しませんけどね。

今回の治療法
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
治療期間
日帰り
治療費用
1,320,000円~1,650,000円(税込)
リスク・副作用
治療後2週間程度は、一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって、周りの筋肉や関節、靭帯などの広がりにより、筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
関連するの疾患と症状

腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニアとは、背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し、神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛やぎっくり腰などの症状を引き起こします。

椎間板変性症

椎間板変性症とは、背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が変形する疾患です。椎間板の変形により、腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症、腰椎すべり症などの様々な病気につながる恐れがあります。

坐骨神経痛

坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚部に痛みや痺れを感じる症状です。
この記事の著者

大阪本院 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任