患者様の情報
60代 女性
疾患・症状
患者様の状態
ちょうど1年前に脊柱管狭窄症に対して内視鏡で除圧術を受けられました。坐骨神経痛は改善したものの、下肢のしびれが新たに出現したため、当院を受診されました。
検査
MRI

腰のMRI検査です。外科手術後ですが椎間板は潰れており、脊柱管狭窄症は残存している状態です。
治療
手術後に出現したしびれに対してもディスクシール治療は有効であるため、治療を行う事になりました。
Annulogram検査
椎間板に対してAnnulogram検査を行っています。予想通り椎間板の損傷が確認できます。椎間板内圧は低下しているため、減圧治療(PLDDやセルゲル治療)は適応外と判断し、ディスクシール治療を行いました。
ディスクシール治療
ディスクシール治療の様子です。椎間板容量がわずかに増加する程度まで治療薬が注入されている事が確認できます。
治療前後のレントゲン

治療前後のレントゲン写真です。左側が治療前、右側が治療後になります。最近は手術をされた後の患者様からのご相談も増えております。
院長の一言
今月はアメリカ研修やで
今月の末頃にアメリカへ技術研修に行きよる予定です。ついさっきまでインドネシアにおったのに……。ほんまに秋は忙しゅうおます。せやけど、10月1日からアメリカの政府機関が予算不足で閉鎖になってますさかい、ちゃんとビザ申請が通るんかわからんので、最悪の場合は密航せなあかんかもしれまへんわな。笑
とりあえず石田先生に先行して密航してもらいましょか。

さて、本日は阪神タイガースのシーズン最終戦です!原口選手の引退試合にもなるようなんで、きっちりと応援したろと思うてます。いままでありがとねー!!CSに向けても今日は勝ってや。

今回の治療法
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
治療期間
日帰り
治療費用
1,320,000円~1,650,000円(税込)
リスク・副作用
治療後2週間程度は、一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって、周りの筋肉や関節、靭帯などの広がりにより、筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
関連するの疾患と症状

腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症とは、背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛や足の神経障害、歩行困難などの症状を引き起こします。
この記事の著者

大阪本院 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任