患者様の情報
40代 男性
疾患・症状
- 椎間板ヘルニア
- HIZ(High Intensity Zone)
患者様の状態
患者さまは過去2回、ヘルニアに対して内視鏡下の外科手術を行われていました。最近は、違和感を感じる程度でしたが、趣味のフットサルを楽しまれた後から症状が再発し、悪化傾向にあるため当院を受診されました。右の腰痛と臀部痛を認めています。
検査
MRI

MRIでは、L4/5・5/Sの椎間板の変性と容量の減少を認めます。L4/5ではHIZ(High Intensity Zone)を認めており、外科手術に伴う線維輪の大きな損傷が疑われます。L5/Sでは右側への脱出ヘルニアを認めます。
治療
Annulogram検査とディスクシール治療
Annulogram(椎間板造影検査)を行うとL4/5ではHIZに一致した部位で大きな損傷からのリーク(漏れ出し)を認めます。また、L5/Sでも線維輪の損傷を認めます。治療はディスクシール治療で損傷部の修復を行いました。
治療前後のレントゲン

治療後の画像です。一時的な椎間板容量の増大とヘルニアの形状に造影される部分を認めており、満足のいく修復が出来ました!
副院長の一言
阪神CS
今日は阪神CSがあります。天気が心配ですが、昨日の勢いに乗って今日も連勝や!!これから急いで甲子園に行きまーす!
今回の治療法
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
治療期間
日帰り
治療費用
1,320,000円~1,650,000円(税込)
リスク・副作用
治療後2週間程度は、一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって、周りの筋肉や関節、靭帯などの広がりにより、筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
関連するの疾患と症状

腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニアとは、背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し、神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛やぎっくり腰などの症状を引き起こします。
この記事の著者

大阪本院 副院長石田 貴樹
2009年:高知大学卒業・医師免許取得、2012年:神戸市立医療センター西市民病院勤務、2013年:兵庫県立尼崎病院勤務、2014年:関西労災病院勤務、2019年:ILC国際腰痛クリニック勤務、2021年:野中腰痛クリニック勤務、2022年:2年間の研修を経て10月にライセンスを獲得、2023年:医療法人蒼優会理事就任・野中腰痛クリニック副院長就任