患者様の情報
70代 男性
疾患・症状
患者様の状態
ゴルフ歴は50年以上であり、シングルプレイヤーとして仕事よりもゴルフに没頭されていたそうです。2年前より腰痛と坐骨神経痛によりゴルフが満足にできない状態となられましたが、複数のご友人が当院で治療を受けられ改善している事から受診されています。
検査
MRI

腰のMRI検査です。3箇所の椎間板が変形し潰れている状態です。同時に脊柱管も狭くなっており、脊柱管狭窄症の合併も認めます。
治療
DRT(椎間板再生治療)を選択致しました。

局所麻酔を行いながら治療用の管を椎間板まで挿入しております。
Annulogram検査
椎間板の損傷はMRIでは映りませんので、Annulogram検査を行う事で損傷の程度や有無が明確になります。
DRT(椎間板再生治療)
損傷の程度や方向に合わせてDRT治療を行っているところです。この時点で治療開始から7分経過といったところです。
治療前後のレントゲン

治療前後のレントゲン写真です。左側が治療前、右側が治療後になります。

ゴルフの再開は1ヵ月後と念を押しました。
院長の一言
体のゆるみ
最近、あんまり運動していないので、奈良県で開催される「スポーツ体験フェスティバル」に行こうと思ってます。50m走の測定を含めた体力測定や様々な競技が体験できるようなのですが、50mで中3の長男に勝てるのかどうか心配しています。長男は50mを7秒ジャストくらいで走るみたいなんですが、親父としては負けるわけにはいかんのです。

今回の治療法
DRT法(経皮的椎間板再生治療)
治療期間
日帰り
治療費用
1,430,000円~1,760,000円(税込)
リスク・副作用
治療後は内出血・腫れ・発赤・疼痛・かゆみ・変色・および圧痛が発生することがあります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
禁忌事項
血液疾患に罹患中の方(血小板減少症、高度の欠乏性貧血など)、感染に伴う全身症状(発熱など)、癌・悪性腫瘍と診断され術後治療中の方は治療できません。
関連するの疾患と症状

腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症とは、背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛や足の神経障害、歩行困難などの症状を引き起こします。

坐骨神経痛

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この記事の著者

大阪本院 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任