治療症例 / 院長ブログ

外科的手術後も改善がない神経痛

患者様の情報

30代 男性(中国籍)

疾患・症状

患者様の状態

数年前に椎間板ヘルニアを発症されて、外科的手術を地元の病院で受けられました。手術後も右ふくらはぎに神経痛が残存しており、最近になり臀部痛も自覚されるようになりました。手術した病院では完治していると言われましたが、納得がいかないため当院を受診されています。


診察と検査結果

レントゲン

腰のMRI検査ですが、第4腰椎と第5腰椎、第5腰椎と第1仙骨の間にある椎間板が変形しており、椎間板ヘルニアの再発が疑われました。椎間板の容量も低下しており、右ふくらはぎの神経痛の原因と判断します。


施術内容

ディスクシール治療(Discseel® Procedure)

椎間板に対して造影検査を行ったところ、明らかな損傷が認められたのでディスクシール治療を行いました。

治療風景①

海外の患者様は、鎮静剤の使用に抵抗感を感じられるようで、局所麻酔のみで治療をする事が多い印象です。結果的に、治療中の様子を見られることが多くなっています。

治療風景②

治療用の管を挿入する際に神経の傍を通過したため、一瞬右足に痺れが出現しました。虫歯の治療で神経痛を感じるのと同じです。鎮静剤を使用している場合には何も感じることはありません。

治療風景③

ディスクシール治療を行っているところです。

椎間板の容量がわずかに上昇していきます。

治療前後のレントゲン

治療前後の写真です。左側が治療前のレントゲン写真、右側が治療直後のレントゲン写真です。

治療時間は17分でした。通訳を介して「治療は問題なく終了しました」とお伝えすると、緊張から解放されたのか、満面の笑みを浮かべられたのが印象的でした。


院長の一言

昨日、帰宅する際にニュースを見ていると日経平均株価が大幅に値下がりしたと言っておりました。私は株をしておりませんので、ピンとは来なかったのですが、もし株を持っていたらかなりショックだったと思います。しかも、本日は株価が大きく値上がりしているようで、まるでジェットコースターのようです。わからない事には手を出さず、引き続き腰痛治療に邁進したいと思います。

さて、本日より阪神タイガースは9連戦に入ります。優勝に向けての天王山と言えるでしょう。現在タイガースは、怪我も無くベストメンバーがそろっていますので、期待大です。

ヘルメット娘ちゃん昼休み中にiPadで作成。

この記事の著者

医療法人蒼優会 理事長・野中腰痛クリニック 大阪本院 院長:野中康行

大阪本院 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


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