治療症例 / 院長ブログ

外科的手術後も改善が無いため受診された70代女性

患者様の情報

70代 女性

疾患・症状

患者様の状態

脊柱管狭窄症に対して固定術を行われていますが、腰痛と坐骨神経痛が持続しており、満足に歩く事もままならない状態が続いているため、当院を受診されています。


診察と検査結果

MRI

腰のレントゲン写真です。向かって右側が背中で左側がお腹側になります。第3腰椎と第4腰椎の間がボルトで固定されており、脊椎固定術後である事がわかります。同時に固定されていない第2腰椎と第3腰椎や第4腰椎から第1仙骨部分の椎間板が潰れております。


施術内容

ディスクシール治療(Discseel® Procedure)

固定されていない椎間板に対してディスクシール治療を行い、腰痛と坐骨神経症状の改善を図ることに致しました。

治療風景①

骨の変形がありましたので、NST針(変形しやすい椎間板治療に特化した針)ではなく、硬度の高いPTC針を背中から椎間板まで挿入しております。

治療風景②

PTC針を挿入するにも骨の変形が強い為に、かなり難渋しております。すべてのPTC針を挿入し終わるまでに10分以上かかりました。

PTC針が挿入されているところを記録しています。

治療自体はスムーズに執り行う事ができ、治療時間は24分でした。患者様は鎮静剤で寝ておられたので、苦労はされていません。ご安心ください。


院長の一言

最近はかなり難渋するような症例も増えております。患者様に負担が無いように鎮静剤を使用しておりますが、鎮静剤を使用せずに治療を行っている施設がほとんどのようです。当院では、厚生労働省より麻酔科の標榜を許可されておりますので、積極的に鎮痛と鎮静を図り痛みのない腰痛治療を目指しております。

さて、昨日は我らが阪神タイガースは森下選手が3ランホームランを放ち、中日ドラゴンズに勝利しております。本日も期待大です。

ヘルメット娘ちゃん

明日の午前中は、子供の自由研究の為に近所の大和民族公園で蝉取りを予定しておりますが、午後からは甲子園に出向き、熱い応援をしてまいりたいと思っています。


この記事の著者

医療法人蒼優会 理事長・野中腰痛クリニック 大阪本院 院長:野中康行

大阪本院 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


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