当院の日帰り腰痛治療について語った院長・副院長による対談形式の動画をもとに治療のポイントをまとめました。第三弾は当院の日帰り腰痛治療に対して寄せられた治療の効果や治療効果が出てくる期間などの質問について解説していきます。
目次
日帰り治療に関するよくある質問
ディスクシール治療は脊柱管狭窄症に効果があるのか?
よくある質問をピックアップしてお答えしたいと思います。ディスクシール治療っていうのは脊柱管狭窄症という、神経の通り道が狭くなっている病気に対しても効果があるのかというところなんですけども、それについて石田先生どうですか?
狭窄症は狭いのも原因ですけれども炎症も絡んだ方もとても多くいらっしゃるので、そういう状態だったらよく効くと思います。
外科的手術が嫌な患者さん、手術でボルト入れたくないとか、手術がそもそもできない方の代替治療として、海外でもそうですけども、この治療法を選んでいただくというところになっています。
ディスクシール治療することで椎間板が修復して身長が伸びたりするのか?
治療したら椎間板が持ち上がって10代20代ぐらいまで潰れた椎間板が持ち上がるのかっていう質問があるんですけど、その点はどうでしょうか?
基本的には椎間板の形を変える治療でありません。炎症をターゲットとする治療ですので画像で炎症を見ることはできませんし、椎間板の機能、クッション性も評価することができませんので治療後そういうところが画像として現れてくることはありません。ただし、治療した直後は穴が塞がると一時的に椎間板の容量がぐっと広がるように見えますので、そこでお薬がしっかり入った、治療できたという風に評価はしますが、時間が経つと大抵は元に戻りますので画像上の変化は現れてこないということは思ってください。
治療したらすぐ治る?どのくらいで効果が出る?
治療したらすぐ良くなるでしょと言われるんですけど、どれぐらいで効いてくるのかというところですね。治療自体はだいたい20分からぐらいで終わるんですけども、治療時間は早いけども、じゃあ効果発現までにどれくらいの期間がかかるのか、これはどうでしょう?
どうしても椎間板はですね、血管がない臓器ですから修復が遅いというのは基本的に知られています。腰痛・坐骨神経痛、いろんなものに対して効果がありますけれども、だいたい3ヶ月ぐらいから効果が出だすという方が一般的に多くて、6ヶ月ぐらいがピークとして多いですが、患者さんによっては1年ぐらい症状改善にかかるということも多くいらっしゃる。
一部データでは3年にわたり改善が徐々に出るタイプというのも報告はありまして長期的にリカバリーをしていく。だから焦らず待っていただきたいということで治療をしています。脊柱管狭窄症とかヘルニアでも、激烈な症状で足を引きずって「一刻も早く!」ってという場合はリスクはあるけど外科的な手術の選択をおすすめする場合も正直あります。時間をかけて待っていただけるという方が椎間板治療では良い適用になると思います。
年齢によって適応する治療法は変わる?
当院には様々な年齢層の患者さんが来られます。若い方から年配の方でおられますけども、一体私はどの治療が適用になるんだろうとか、レーザーでいいのか、ここはディスコゲル、いやいやはたまたディスクシールなんか、別にオゾンなんかもありますけれど年齢層別にですね治療は分かれるのかというところについて説明します。
診察しないと正直分かりません!やっぱり診察をして、検査をして、椎間板の状態を見て、変形タイプなのか、線維輪が破れて縮こまってるタイプなんかで別れてくるんですけど、やっぱり動画で見られてる患者さんは、なかなか検査まで、診察まで行けないという方もいると思うんです。そこで大まかに分けますと、変形タイプ。これはね、結構、、、
若い方に多いですね。
年齢で言うと?
20代30代くらいですよね
40代までかな。椎間板が元気で厚みがあって、変形が少なくて比較的若い方に多いタイプのもの。これに関しては先ほど言っていた、レーザーとかディスコゲルというような圧力を下げる、内を削いで圧力を下げる治療が良い適応になると思います。
反対に、こちらの線維輪が破れてしまうということでですね。椎間板が潰れてしまって、内のものが漏れ出てパンクタイヤみたいになってしまう、これもいわゆる身長が縮んだ場合なんですけども、そんな人って何歳ぐらいですか?
やっぱりそれだけ長い年月かかりますから、ご高齢・中高年の方が多いですね。
検査しないと正確には分かりませんけども、一般論で言うと若い方はこちらの変形タイプですから、レーザー治療とかディスコゲルがいいと思います。反対に一般論ですけど、年齢が高くなってちょっと身長が縮んどるなという場合っていうのはディスクシール治療の方が良い適用になる可能性が高いと思います。診断はやっぱり診察しないといけないんですけれど、大まかに分けるとこんな形でだいたい8割ぐらいこれ当てはまるんですね。実際の臨床でも。患者さんの年齢における治療区別の方法、概略を大まかに説明させてもらいました。
最後に
レーザー治療は日本でもいろいろな施設でされているところあるんですけども、この壊れた椎間板に対するディスクシール治療っていうのは5年前から国内では現状、この野中腰痛クリニックの新大阪の施設だけになってます。悩まれてる患者さん、手術が嫌だという患者さん含めまして一度でも診察させていただいて、この治療だったらこれぐらいの成績で提案できるということも詳しくご説明しますので相談いただければと思います。今後ともよろしくお願いします。
動画本編はこちらのURLからご確認いただけます!
日帰り腰痛治療実績5,000件以上のディスクシール治療(Discseel® Procedure)ってなに?NLC野中腰痛クリニック院長&副院長が解説!よくある質問もざっくばらんに答えます!
※1 ご紹介した日帰りでできる椎間板治療はすべて自由診療となります。費用308,000円~1,650,000円(税込)
※2 治療期間:半日(日帰り)
※3 椎間板治療は術後に治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が変化したことにより周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
※4 またブログ内でご紹介している治療効果につきましては個人差があります。同一の効果が得られない可能性もありますことご理解ください。
この記事の著者
医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任