その他/ 院長ブログ

高いて……

我々のクリニックでも多くの医療機材を使用しています。先日、日本最大手の医療機材メーカーからお手紙が届きました。

「なんだろ……嫌な予感しかしない」と思いながら、封を開いてみると価格改定のお知らせでした。

価格改定のお知らせ

4月1日より希望小売価格が20~40%アップとの事でした。いきなり上げすぎちゃいますん……高いて……高すぎる!しかも、価格改定の「お願い」ではなく「お知らせ」なんですね。紙切れ一枚のお知らせでした。

ヘルメット子ちゃん:高いて①

昨年、日本全国で黒字だった病院の割合は約50%(逆に赤字病院は50%)ですが、病院の利益率って良くて3%前後なんですよね。そんな中、材料代が最低20%、最高40%アップしたらどうなります?

……こわすぎる。保険診療では値上がり分を患者様から徴収できない仕組みです。病院が丸被りしなくてはなりません。飲食業なら一か八か価格アップできるんですけどね。

ヘルメット子ちゃん:高いて②

今年の春闘では5%以上の賃上げが話題になっていますが、多くの医療機関では賃上げ0%が普通で、むしろボーナス減額が当たり前。医療従事者はお金に代えがたい、すばらしい達成感を得ることができるんですけど辛いですよね。

ヘルメット子ちゃん:高いて③

しかしながら、若い研修医の多くが、日本の保険医療制度の限界を目の当たりにしているのかもしれず、美容形成外科を志す研修医が増えている要因かもしれません。

医療機材メーカーさんの状況もわかるんやけど……やっぱ高い!

ヘルメット子ちゃん:高いて④

院長の一言

医療業界だけでなく、多くの業種の方々も似たような状況だと思います。日本全体が良くなってくれたらいいのにな、と思います。


この記事の著者

医療法人蒼優会 理事長・野中腰痛クリニック 大阪本院 院長:野中康行

大阪本院 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


閉じる